ボクシングの元世界ヘビー級チャンピオンのマイク・タイソンが、自叙伝
の中で現役時代に試合前に薬物を使用し、メディカルチェック時には事前
に隠し持っていた他人の尿を使って薬物検査をパスしていたことを、自ら
明かしています。

全盛期には戦う相手がいないほどの圧倒的なパンチ力でノックアウト勝利
を積み重ねていましたが、日本の東京ドームで行われた試合ではそれまで
の強いマイク・タイソンではなくリング上で途方に暮れたように棒立ちに
なってパンチを受ける敗者でしかありませんでした。

本当に必要なトレーナーを切り捨て、プロモーターのドン・キングの意向
に沿ったマッチメイクで多額のファイトマネー(ドン・キング自身の稼ぎ
に反映)を稼き出すためのトレーナーをあてがわれ、女性を何人も買って
ホテルで騒いだりのご乱行が過ぎて、パワーもスピードも大きく落として
勝てないチャンピオンに堕した後、試合前にコカインを使って気分をハイ
にして試合に臨んでいたと言っていますが、気分だけが高揚しても身体が
ついていけなければ負けるのは当然で、最強のチャンピオンという伝説は
自らの告白によって消し去られてしまうかも知れません。

筋肉増強剤ならともかく、自分で中毒状態者だったと言い切るほどの量の
コカインを常用していたのならば、自叙伝を出すまでもなく単に力の強い
ジャンキーだっただけのことですよね。

なんだかなぁ~の告白ですね。

ベスト・オブ・マイク・タイソン KOスペシャル [DVD]
マイク・タイソン


by G-Tools