音楽業界だとグラミー賞、演劇であればトニー賞が最高峰だとされていますが
テレビ業界では間違いなく最高峰の賞で、アメリカで最高であるということは
もっとも優れたエンタテイメントを世に送り出すのがアメリカである、という
現実から考えれば世界最高の賞だと言えると思います。
地上波に限らず、衛星放送、ケーブルテレビ、ネット配信で、アメリカで放映
されたドラマとバラエティが対象となりますが、今までにアメリカ製作以外の
作品がエミー賞の候補作品としてノミネートされたことはなく「イカゲーム」
が初めての非英語圏の作品になります。
作品賞だけではなく、主演男優賞にイ・ジョンジェ（ソン・ギフン役）、助演
男優賞にオ・ヨンス（裏でいわくのある老人役）とパク・ヘス（ソン・ギフン
の幼馴染のチョ・サンウ役）、助演女優賞にチョン・ホヨン（北朝鮮から脱出
した脱北者セビョク役）などの主要な部門でノミネートされています。
イカゲームのラストで、子供を迎えに行くためにアメリカに行こうとしていた
ソン・ギフンが、今度は別の目的を持ってイカゲームへの参加を決意する場面
でドラマが終わったので、続編があるのは当然だろうな、と思っていましたが
やはり続編の撮影が始まる（もう始まっている？）ようなので、候補者の受賞
が決まった後ぐらいに続編の放映があるかも知れませんね。
Netflixでは、続編のみでなく456人が456万ドルを競うリアリティ番組も企画
というか、既に世界各国から英語でコミュケーションが取れることという一つ
の条件をクリアした人たちが参加して落伍者は容赦なく撃たれるらしいですと
いうのは嘘ですが、多分、Netflixのアクセス数は伸びることでしょう。
日本では、あれだけ容赦なく人を殺すテレビドラマは作れないというか、芸の
ない芸ノー人のアイドル崩れや中高年の元アイドルを芸能事務所の意向のまま
に出演させているようでは、エミー賞にノミネートされるようなドラマを制作
するなんてことは出来るわけがありません。
Netflixの潤沢な製作費を使わせてもらえるような企画を出せるプロデューサー
がいるとも思えないですし、そんなシャープな切れ味のディレクターもいない
俳優を出演させるという権限を利用して、性的に満足するのが精一杯の卑劣な
映画・テレビ関係者がわんさか蠢く日本の芸能界は終わってますからね。