大きなゴキブリかな?ネズミかな?なんて考えていたら、突然右肩のあたりに、
手のひらの半分ぐらいの大きさのなにかがポテンという感じで乗りました。
なんなんだ?背中にゾクゾクとした悪寒が走ります。
ゴミ箱からベッドまで飛んだのか?(約1.5メートルありました)ナニモノ?
と考えた瞬間、肩から腕を通って指先、そして足のつま先へとそのモノが一気
に通り抜けていきました。動物?虫?それとも?頭は混乱したままです。
すると、今度はベッドの頭側に強い人の気配(視線)を感じました。
姿は見えませんが絶対に誰かがいる、それもかなり強い「気」のようなモノを
感じました、殺気?怒り?邪気?怨霊…このあたりで幽霊や妖怪という恐怖も
ありましたが、強盗・殺人とか凶悪犯の侵入者?という現実的な恐怖も感じて
気配のする方を見ようとしたのですが、首を捻じ曲げようとすると見えない力
で強く押し戻されてしまう感じでした。
イメージです。
そんなわけで結局は怪しげな存在の確認が出来ませんでしたが、それから何分
かの時間が経ってから…妖しい気配がなくなり重い空気が解消されて元の静寂
な時間を取り戻し、意味不明な緊張から解放されました。
朝になって別の部屋に寝た同僚にその話をしましたら、彼の部屋でも空っぽの
冷蔵庫の中でズーッと雫がたれている音がしていたとか部屋の中に何かの気配
を感じたと言っていました。
後で、知り合いの霊感の強い人に聞いたところでは部屋に入ってきたのは幽霊
というよりも邪悪な意思を持った妖怪・怨霊に近い存在ではないかという見解
で、もしも、その姿を見てしまったら生気を吸い取られ、朝までに死んだかも
知れないということのようで、ハリーポッターのバジリスクみたいですね。
イメージです。
私の場合は守護霊が強くて、その存在を見ないように守ってくれたので、命を
落とすことはなかったという解説でした。旅先のホテルで健康だったはずの人
が突然死するのは検視では急性の心臓疾患とされますが、意外なことに怨霊に
命を吸い取られることもあるみたいですよ。
ホテルや旅館のようにいろいろな人が集まるところは、単純な浮遊霊だけでは
なくて、邪悪な妖怪や死神も立ち寄って道連れを探すらしいです。
時々、ホテルでなんの前触れもなく遺書もなく自殺者が出たりすることがある
のは、そのような「もののけ」に見初められてしまうかららしいですよ。
事実かどうかは確認できませんが怖い話ですね。
皆さんも怪しげなホテルや旅館に泊まるときは気をつけてくださいね。
基本的に邪悪な意志を持った妖怪が立ち寄りやすい建物は一定の法則のような
ものがあるらしいですよね。方角とか妖怪とのシンパシーとかいろいろあって
単純ではありませんが、とりあえず自殺者の出たところとか噂のあるところは
避けるというのが無難なようです。
当然、私はこのホテルにはもう行っていませんという潰れたみたいです。
理由もなく危険な目に遭うのは嫌ですし、今まであまりロクなこともない人生
ではありますが、まだまだこの世に未練があるのです。