いう表現が目立ちますが、さすがに50代の私の年代で力道山との試合を記憶
している人はそんなにはないと思うので、同年代の人の記憶にあるのは試合で
言えば、ジャイアント馬場やアントニオ猪木など、力道山の弟子世代以降だと
思います。(力道山が亡くなったのは1963年です)
個人的には和田アキ子とせんだみつおが司会をしていた日本テレビ系列の番組
「うわさのチャンネル」の中で、悪役レスラーだったはずのデストロイヤーが
ボケ役をしていたことは強い印象として残っています。
当時は、日本テレビのアナウンサーだった徳光和夫さんが「足四の字固め」を
決められて本気で悶絶している姿を見て、本当にそんなに痛いんだろうか?と
疑問に思って、小学校で同じクラスにいたプロレスの大ファンだった同級生に
技をかけてもらったら、本当に痛くてプロレスラーの我慢強さに驚いたことを
今でも覚えています。
今では小学校でプロレス技をかけるなんてことはしないと思いますが、当時は
プロレスは人気コンテンツでしたから、アントニオ猪木のコブラツイストとか
卍固めなど技をつかいこなす子がいたんですよね。
現役最強レスラーという感じではありませんでしたが、仮面貴族とか千の顔を
持つ男とか言われていたミル・マスカラスとの覆面レスラー対決なんて本当に
人気者同士の対決で盛り上がったものでした、なんて過去形で書いていますが
実はまだミル・マスカラスは引退はしていなくて、今年で77歳になりますが
現役を続けています。(さすがに世界を転戦はしていない)
いろいろと思い出すことのあるザ・デストロイヤー。
日本との長年に渡る交流が認められて、日本政府から勲章も授与されるほどの
親日家としても知られていましたし、リング外では粗野な言動をすることなく
温厚で知的な紳士だったこともあり引退後も人気者でした。
昭和に活躍した人たちが、平成の終わりに合わせているわけでもないのですが
樹木希林さんや市原悦子さんなど、鬼籍に入られることが続いていますね。
逆に言えば同じような世代の人が一緒に旅立つことで、寂しくなくて良いかも
なんて思えるほど、旅立つ人が目立つような気がしています。
ザ・デストロイヤーさんのご冥福をお祈りします。