昨年、11月30日に亡くなった水木しげるさんのお別れの会が東京都内
の青山葬儀所で営まれました。

亡くなるほんの数カ月前までは、小学館のビッグコミックで連載を持って
「わたしの日々」というご自身の日常を描いていましたが、便秘のために
医者に行き、大便を指で出してもらう治療を受けたところで最終回になり
亡くなるほどの病気を患ったという記述は全くなかったので、まさか遺作
になるとは思いもしませんでした。

戦争に駆り出され、ラバウルでマラリアで臥せっていた時にアメリカ軍の
空襲を受けて、左腕に致命的な大怪我を負ったため、その後左手は肩から
切断され、終戦後に日本に帰ってからは腕がなかったばかりに仕事がなく
紙芝居の挿絵書きや貸本屋の本の挿絵を描いて極貧生活を送っていたこと
も自身の漫画の中で書かれていました。