私が中学生ぐらいの頃、一週間のニュースを泉ピン子や大山のぶ代などの
現在の大御所たちがレポーターになって主に18禁になりそうな事件を放送
していた「ウィークエンダー」という番組がありました。
ポルノ映画に限りなく近いような事件の再現フィルムのコーナーがあって
PTAが選ぶ子どもに見せたくない番組のダントツ一位の番組でした。
その番組の姉妹編として面白ニュースみたいな感じの内容で午前中に放映
されていた「テレビ三面記事」という番組の中で掛け軸の目が開くという
あってはならない現象が起きて、当時、大きな話題になりましたので記憶
に留めている人もいるのではないかと思います。
私の今までの人生の中で、リアルタイムで見て恐怖を感じた番組が三つ程
ありまして、一つは豊田商事の会長が刺殺された事件で、午前中で仕事を
終わって呑気にポテトチップスを食べながらテレビを見ていたら、画面が
臨時ニュースになって豊田商事の会長の自宅に二人組の男が現れて報道陣
を振りきって窓を破って室内に入り込む様子が映りました。
しばらく室内から怒号と物音が聞こえた後、返り血を浴びた男達が窓から
出て来て、俺が犯人やと男が言いながら短刀を見せた時、言葉では表現が
出来ませんが、非常に嫌な気持ち悪さを感じて、その後繰り返し流された
現場の様子を見ることもしませんでしたが、結局、その日は何も食べる気
にもなりませんでした。
そして、もう一つがスペースシャトルのチャレンジャーが空中爆発をして
旋回しながら墜落して行く様子を見た時、そしてもう一つがこの掛け軸に
描かれた人の目が開いたという放送を見た時でした。
詳しくは忘れましたが刑場で斬首された罪人の血で描いたとされる掛け軸
に描かれた生首の男の目が開いてスタジオ内を見ていたという話で、当時
夏休みだったのでリアルタイムで見ていました。
その後、ハエが止まって云々なんて後付けの検証番組があったようですが
どこをどう見たらハエなん?と思いますし、ハエがたかるモノ何て皆無の
スタジオに都合よくハエが飛んでいるなんて、掛け軸の目が開くよりも、
その方が不自然だと思ったものです。
結局、明確な真相は明かされないまま現在に至るという感じで、夏休みの
優雅な一日が恐怖の一日になった思い出は今でも忘れません。
世の中には科学で解明できないことはあると私は信じています。