夏と冬は特に高齢者には負担が大きいのは事実なようで、毎年、著名人の
訃報が集中するのは暑い時期と寒い時期のように感じています。

まだまだ30℃を超える気温が続く中、80歳の俳優の米倉斉加年さんが
腹部大動脈瘤破裂によって亡くなりました。

劇団民藝の中心的な俳優として活躍されていましたが、絵本作家としても
イタリアのボローニャ国際児童図書展グラフィック大賞を2年連続で受賞
するなど海外でも評価される作家でした。

腹部大動脈瘤は私の父親の死因でもありますが、定期的に経過観察をして
いれば破裂する前に外科的治療を出来る病気なので残念ではあります。

通常は2センチ程度の直径の大動脈にこぶが出来ることで、大動脈の壁が
薄くなっていくため、ちょっとした衝撃で破裂して体内で大出血を起こす
ので発症後はほぼ即死の状態になります。

治療手術ではリハビリに時間がかかると歩けなくなるとか、大きなリスク
も説明されるため、特に高齢者では手術を躊躇する人も存在することから
藤田まことさん、長門浩之さんなども同じ病気で亡くなっています。

簡単だとは言いませんが、手術で治る病気ですから動脈硬化が顕著になる
年齢になったら検査をしてしもらうことをお勧めします。

コレステロールの高い人がまず最初に読む本 最新版 (健康図解シリーズ)
井藤 英喜


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