から素晴らしい世界旅行という番組が放映されていました。
今はもうNHKでしか見ることの出来ない本格的なドキュメンタリー番組
で、くだらない芸人のクイズとか芸能人の内輪受けネタのついでのように
挿入されている海外取材では絶対に感じられない、本当の意味での世界と
日本の違いを見聞きできる番組でした。
しかしながら、莫大な制作費が必要な割にはバラエティー番組のようには
視聴率が稼げないということが問題になったのか、スポンサーである日立
が企業メセナとして良質な番組を作ることをあきらめ、利益偏重主義へと
軸足を移したのかはわかりませんが、割りと唐突な印象で打ち切りになり
未知の文化・文明に触れることのできるドキュメンタリー番組はなくなり
私もテレビの前から移動することになりました。
という話はともかく、この素晴らしい世界旅行のタイトルバックで氷河期
の壁画として知られるラスコー洞窟の壁画の写真が使われていました。
そのラスコー洞窟ですが、洞窟が発見された20世紀以降、洞窟内を見学
するために作られた通路や照明のために洞窟内の微生物の環境が変わって
しまい、カビや雑菌の繁殖によって壁画がボロボロの状態になっていると
いうことで洞窟内の保全に向けて修復作業が行われています。
個人的にはインカやマチュピチュなど、古代遺跡に興味があり、いつかは
ペルーとかメキシコとか行ってみたいと思っていましたが、あと数年以内
にはカンボジアのアンコールワットも含めて、遺跡に近寄ることは不可能
ということになりそうな気もしないでもありません。
人類は数万年前に残された遺産をあまりにも早く浪費しすぎているような
そんなことを思いますが、そのラスコー洞窟の様子を伝えるラスコー展が
国立科学博物館で開催されています。
この後、日本ではいつ見られるかわかりませんから、もし機会があれば
見に行きたいと思っています。
いつかは行きたい 一生に一度だけの旅 BEST500 [コンパクト版] イアン・アレクサンダーほか by G-Tools |