F1で死亡事故とは言ってもレーシングドライバーが死亡したのではなく
マーシャル(事故処理やレース運営をサポートする担当者)が、作業中に
クレーン車に轢かれて死亡するという事故が起きました。

本来、事故を処理するのが職務であり事故に遭う対象ではないはずですが
偶然の出来事によって致命的な傷害を負ってしまったことで、応急処置が
行なわれ、ヘリコプターで病院に搬送されましたが亡くなりました。

事故はレース終了後にコースの周囲に放置された事故車両を回収する際に
ザウバーのマシンをクレーン車で吊り上げて移動しようとした際に、事故
に遭った男性が無線機を落としたため拾おうと体を屈めた際、クレーン車
の死角になってしまったため、クレーン車のドライバーが車を動かした時
下敷きになってしまったものです。



写真で見る限り、完全に人の上に乗り上げていますから怪我の様子も想像
出来ますが、治療にあたった医師は「大きな外傷と複数か所の骨折、さら
に腹部の挫傷がひどかった」と死因を説明しています。

何よりも安全が優先されるはずのサーキットで、あまりにも単純なミスで
死亡事故が起きてしまったことを、とても残念に思います。

F1 (エフワン) 速報 2013年 6/13号 [雑誌]


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