- 日本の歴史
実際に触ってみると、本来の意味での手作りですから厚みも均一ではなく
無骨な感じがしますが、二千年前にここで生活していた弥生人はこの器の
中に何を入れていたのだろうか?なんて、いろんな情景を思い浮かべつつ
全く飽きることなく展示コーナーで土器を触っていました。
私のように想像の世界に遊ぶ人は他にはあまりいないようで、ほんの数分
程度、物珍しそうに土器を触ったら、そのまま立ち去ってしまう人ばかり
だったのが私的には意外に感じましたが、実際には私の方が変わり者だと
いうことなのかも知れませんね。
土器の中には大きなカメ棺もあり、埋葬された形態の人骨も発見時の姿で
展示されていますが、さすがに人骨は本物ではなくレプリカです。
展示室内には貝殻(大きな牡蠣の殻)やイノシシなどの獣の骨、炭化した
米など食事の様子が想像できる遺物や、墓地から発掘された複製品の人骨
も展示されていて、本で読んだ邪馬台国のイメージ通り(本の内容自体が
吉野ヶ里遺跡を取材して書かれているということもあるでしょう。)で、
本当に時間が経つのが早く感じられました。
卑弥呼が統率していた邪馬台国は奈良地方という説が有力ですが現在まで
に発見された文献には載っていない幻のクニが吉野ヶ里遺跡ということも
絶対にないとは言えないわけで卑弥呼の双子の姉妹が国を治めていたとか
そんな空想をしながら見て歩くとワクワクしたものです。