切った張ったが日常的だった時代なので手脚を献上されても驚きもせずに
後世に残そうと思ったのでしょうが、今の時代に正体不明の生き物を殺し
手脚を切り取って市長村長に届けたりしたら、それだけでも迷惑行為とか
嫌がらせ行為で逮捕されそうな感じです。
先祖代々の秘蔵の家宝のような存在の物に対して、失礼だとは思いますが
想像上の生き物である河童の手脚が世の中に実在するということは99%
ありえませんので、河童の手脚ではなく猿などの手脚を加工したものだと
思います。(江戸時代には何種類かの動物を繋げる職人がいました。)
私が中学生ぐらいの頃までは、お寺や神社にある宝物館のお宝を鑑定する
番組があって、猿と魚を合体させた人魚とか、牛の頭の骨を裏返しにして
鬼の首として代々伝えてきた神社の話などが出ていました。
珍宝には骨がないので化石になる部分がないでしょうけどね。
レントゲンなどによってあまりにも容赦のない鑑定結果が示されるために
番組に出てくれる神社やお寺が無くなってしまったために、番組の存続が
出来なくなったという話がありましたが、そりゃ何代にも渡って、神社の
ご神体として奉って来た宝物が実は職人が動物の死体を繋いで作った作品
だと知らされたら、そりゃ面白くないでしょうし、お寺の格にも影響する
話かもしれないので番組に協力する寺社仏閣がなくなってしまったことが
このような番組が無くなった理由かもしれませんね。
今回の河童でも、本物かどうかの鑑定をしようとは考えないと思いますし
鑑定して結果が出たところで喜ぶ人は誰もいないと思いますので、真贋は
不明のままにしておいた方が良いと思います。