キム・セロンが亡くなってしまった

韓国の女優のキム・セロン（知らない人は知らないと思うけど「アジョシ」とか
「守護教師」に出ていた、きれいな女優さん）が自宅で遺体で発見されました。
というニュースを見て、少なからずの驚きと残念な気持ちが大きいです。



最近はヒョンビン（愛の不時着で有名）の出演作が多いので、同じような響きの
ウォンビン（「アジョシ」以来、15年間映画に出ていないので最近になって韓国
映画を観るようになった人は知らないと思います。）を知らないかも知れません
が、一時期は韓流四天王の一人と言われていた人で、そのウォンビンの名作だと
されている「アジョシ」で天才子役と言われたのがキム・セロンです。

ネタバレになりますが、この時、ソミは死んでいません。

一応、ちょろっと書いておきますと、「アジョシ」は韓国語でおじさんのことで
犯罪組織に拉致された少女＝キム・セロンが演ずるソミを、偶然、隣の家に住む
元特殊要員のウォンビン＝役名はテシクが、一人で組織に乗り込み、体を張って
助け出すという映画で、観客動員数は当時の１位、少女の役を演じた当時9歳の
キム・セロンは大韓民国映画大賞の新人賞を受賞して、韓国映画界の天才子役と
して将来を嘱望されていました。



その後、出演した「守護教師」ではマ・ドンソクと共演し、変態ストーカー教師
に着け狙われる女子高校生の役を演じたりして、順調に女優の仕事を積み重ねて
いましたが、2022年に飲酒運転で検挙され、主演が決まっていたドラマを降板
所属事務所との契約も更新しないまま映画界から遠ざかっていました。

3年の間にSNSでの誹謗中傷など、精神的に痛めつけられたことが大きな要因と
想像しますが、友人が午後5時頃に自宅を訪ねた際に遺体を発見し、変死事件と
して処理するという方針が発表された後、犯罪が疑われる点はなかったとの結論
が報じられ、ソウル峨山病院の葬儀場で葬儀が行われました。

キム・セロンさんのご冥福をお祈りします。

匿名で日頃のうっ憤を吐き出すように著名人を罵倒し、誹謗中傷するロクデナシ
が日本でも問題化していますが、公権力による規制とか厳罰化をする以前に個人
の倫理観、社会の構成員として、他人が死にたくなるような発信を止めることが
出来ないような人格形成をしてしまう現代社会の闇は深いと思います。

個人的には闇の中を覗き込もうなんて思わないし関りも持ちたくないです。

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