高幡不動尊の土方歳三像 [イベント]
芸能人なんて見る機会のない田舎暮らしの高齢者は舞い上がってしまいましたが
そもそも、高幡不動尊に来たのは土方歳三の銅像を見るのが目的でしたから境内
を歩いて銅像を探すことにしました。

もう一度正面まで戻って出直してみると、立春大吉と大きく掲げられていたので
普通だったらここで節分だと気付くでしょうね。
交差点の交通整理をしている警官の方にばかり気を盗られていて、全く気付いて
いなかったというか、豆撒きの準備をした芸能人が右側の朱塗りのやぐらの上で
待機していたのを見て、土方さんの銅像のことは飛びました。
高幡不動尊と新撰組の関係ですが、日野出身の土方歳三の菩提寺として土方歳三
の銅像、土方歳三の位牌と新撰組隊士を慰霊する大位牌、土方歳三の書簡や資料
などが展示されているようですが、銅像以外は見ていません。
元々が徳川幕府の守護を任務としていた新撰組は結果として朝廷から授けられた
錦の御旗を掲げる新政府軍に敵対した組織として、幕末に亡くなった志士たちが
葬られている護国神社に祀られることもない賊軍扱いでしたが、主に薩摩と長州
の二藩によって編成された、いわゆる官軍の兵士による武士道にあるまじき蛮行
の数々が明るみに出るにつれて、誠の旗の元、農家出身の下級武士でありながら
忠義心に厚い新撰組は名誉を回復し、薩長以上の人気を得ることになりました。
薩摩と長州、中でも戊辰戦争における長州の狼藉ぶりは会津戦争において幾多の
女性に対する暴行、降伏を申し出た兵士を斬り捨てるなどの残虐な行為によって
現代になっても長州=山口出身者に嫌悪感を持つ福島の人がいるぐらいですから
そういう「勝てば官軍」と揶揄された新政府軍に対して、敗残兵に対して死ぬな
と伝えたとされる土方歳三の人気があるのは当然かと思います。
土方さんの銅像は思っていたよりも大きいものでしたが、昔の映画で土方歳三を
演じた俳優がモデルになっている感じで、有名な洋装の実物の写真の方が、銅像
よりもかなりハンサムに感じました。時代の流れに敏感で、髷を落として洋装で
写真に納まっていたほど進取の精神を持った人でしたから五稜郭で命を落とさず
旧幕臣として新政府の要職に登用されれば、岩倉具視や伊藤博文よりも明治政府
で活躍して確実に歴史に名を残した人だと思っています。
大体、実物よりも銅像とか肖像画の方がカッコ良く作られているものなんですが
土方歳三に関しては実物の方が確実にカッコいいと思います。
土方歳三を演じた数々の俳優の中では、山本耕史さんがイメージに近いかなとは
思いますが、人それぞれに好みもあるので誰とは決められません。
土方さんはイケメンですよね。よくぞあの写真を残してくださったと思います。現代でもなかなかあそこまでの美丈夫はいないと思います。
by 溺愛猫的女人 (2025-02-12 12:35)
溺愛猫的女人さん:
コメントありがとうございます。
京都で活動していた時は恋文をたくさんもらったみたいですね。
鬼の副長という立場上、隊士たちの前では毅然としていたようですが
実家にまとめて送って自慢するとか、人としての魅力を感じます。
会津から函館の転戦で、そういう逸話は残っていませんが隊士たちから
慕われて、角が取れて丸くなって仏の土方さんになっていく過程から
あの遺された写真の表情になったのではないかと思います。
男の顔は履歴書という言葉は的を得ていると感じます。
by suzuran (2025-02-14 01:52)