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哀れなるものたち【2023年・イギリス映画】Disney+ [シネマクラブ]

自ら命を絶ったベラという若い女性が、天才外科医(継ぎ接ぎの外見はルックス
は全く違うものの故・手塚治虫氏のブラックジャックのような感じ)バクスター
の手によって、自分の中に身籠っていた胎児の脳を移植されて蘇生します。
ベラからはゴッドと呼ばれる(呼ばせている?)存在がバクスターです。



という時点で、現実性は全くないわけで、SF映画かホラー映画になるわけですが
歩き方から教育されながら、驚異的な速度で体に順応し知識を得て好奇心を高め
世界を見るための弁護士ダンカンと共に大陸横断(冒険)の旅に出ます。


単純に冒険に出て、新しいことに挑戦するというテーマなら、R18指定の映画に
なりませんが、成長の過程で性的な快楽を覚え、いろいろな男たちと性的な関係
を重ねていくことで、大人の体を持った子供から、周囲の保守的で偏見と被差別
旧い因習から解放された新しい価値観を持つ自由奔放な女性へと成長していくと
いうストーリーになっています。



外科医が準主役なので、手術シーンが出てきたり、手術の場面に居合わせたベラ
が私も切りたいと言って、死体を切り刻む見方によってはグロテスクなシーンも
ありますし、何人もの男たちと性体験をする場面では、さすがにベラの女性器は
映りませんが男性器はボカシが入ることなく映し出されます。
ベラの裸体も自然体のままで出てきますので18歳未満は見られませんという規制
は致し方なしという感じはあります。



「哀れなるものたち」とは、ベラが成長していく段階で踏み台のように性的関係
を持った人たちのことなのか、女性に対する偏見、差別に凝り固まった時代遅れ
の価値観から抜け出せない男たち(フジテレビの事件で被害者の女性を批判して
加害者のフジテレビや中居正広を擁護している人々は、その対象となりそうです
が日本の場合は女性も多く含まれているのが痛いところでしょうね)を指すのか
というところですが、個人的には後者という見方です。

アカデミー賞、ゴールデングローブ賞の主演女優賞を受賞したエマ・ストーンの
演技はさすがの演技派という納得性がありますし、ベネチア国際映画祭金獅子賞
ゴールデングローブ賞の作品賞など、作品としても評価されていますが家族とか
夫婦で見るのはちょっと気まずい感じなので、一人で見るのが良いと思います。

というか、ディズニーの動画サイトで18歳未満禁止って意外でした。


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