ザ・ガーディアン【2022年・韓国映画】U-NEXT 399円 [シネマクラブ]
本来の内容に戻そうと、今回は最近見た映画の話です。
「ザ・ガーディアン」という韓国映画で主演はベテランのチョン・ウソン。
「ハント」とか「ソウルの春」など、話題作に出演している均整な顔立ちの俳優
ですが、クォン・サンウ主演の「熱血弁護士パク・テヨン」のコメディ調の演技
(元々はペ・ソンウが演じていた役でしたが、ペ・ソンウが飲酒運転のため降板
同じ所属事務所のチョン・ウソンが、代役を務めた作品)も上手くこなしていて
さすが、20代の頃から主役を張ってきた人は違います。
そんなチョン・ウソンを初めて見たのは1999年に公開されて、当時はVHS方式
のレンタルビデオで見た「ユリョン」という潜水艦内での密室劇でした。
乗組員が全員、公式には死んだことになっているのでユリョン=幽霊と呼ばれる
原子力潜水艦(何故か韓国がロシアから核ミサイル込みで譲渡してもらった設定
になっている時点で、ちょっとなぁ…)で秘密任務に出撃するわけですが、艦長
が副艦長に殺されてクーデターが発生し、狂気の副艦長は日本を標的に核兵器を
発射する鍵を残虐な方法でコックから奪い取り、という荒唐無稽の作品でしたが
韓国の権威ある映画賞の主要部門をほぼ独占したという映画でした。
最後は海の藻屑と化して、日本への攻撃を阻止したチョン・ウソンも海中で漂流
するという救いのない映画でしたが、今では韓国芸能界の重鎮クラスです。
というような話をしたいわけではなくて「ザ・ガーディアン」の話に戻します。
数十年の俳優生活の末に、今作では監督も兼務して、人気俳優のキム・ナムギル
を100%の成功率を誇る爆弾を使った殺し屋役にキャスティング。
そして良い人も悪い人もそつなくこなすベテラン俳優のパク・ソンウンが裏組織
の会長ということで主役クラスが三人登場する映画になっています。
ストーリーは簡単明快で、10年前に組織のボスの指示により対立組織の構成員を
襲撃して何人か殺害して刑務所に入っていたスヒョク=チョン・ウソンが出所し
裏社会から抜けて、普通の人になりたいと会長に報告したところ、それが会長の
意に添わず、部下のカンが雇った殺し屋に狙われます。
10年前の恋人を訪ねたことで恋人の存在を知られ、事故を装って恋人が殺害され
さらに刑務所に入った後で生まれた娘が誘拐されて、娘を取り返すために殺し屋
とカンとの対決が始まり、という話です。
元々、刑務所を出た時点で会長からBMWをプレゼントされているので、その後
恋人にところに行ったら恋人が危険なのは映画の定石からして見えてしまうので
この辺りにもう少し工夫があると良かったかと思いますが、BMWをボコボコに
してしまう贅沢な撮影ですし、キム・ナムギルの振り切ってしまっている殺し屋
の演技など見所はありますので、正座してみない限りは最後まで見られます。
一番最後まで見終わって「あの人」の処分は?と思ってしまうのが残念です。
1月30日まで公開なので、もう少ししたら一旦公開が中止になりますが、いつも
のパターンなら見放題になって復活するはずなので数か月後にはU-NEXTで契約
していれば見放題で見ることが出来るはずです。
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