世界の安全な航空会社 2025年版 [トラベル]
航空会社が発表されました。まだ2025年が始まったばかりなんですが、2024年
の1年間だけでなく過去5年間の重大事故と過去2年間のインシデントの発生状況
国際機関や政府による監査結果、保有機材の使用年数などを数値化して安全性の
順位を付けたもので、信頼性は高いとされています。

昨年末のチェジュ航空のバードストライクによる胴体着陸からコンクリート壁面
への衝突事故、アゼルバイジャン航空のロシアによる誤射による撃墜など事故が
続いたことから航空会社を選択する際に安全性を重要視する利用者が増えている
こともあり、例年以上に多くの媒体で取り上げられています。
勤務先で話をする人たちの中でも、当分は飛行機利用は控えたいという人もいる
ことから座席供給量とのバランスで、航空運賃のバーゲンセールが増えることも
予想され、航空機の事故に連鎖反応はないと考える人にとっては行きたいところ
に安く行けるチャンスが増える年になりそうです。
1位に選ばれた航空会社は目的地が長距離なので、あまり恩恵がないという見方
が出来なくもないですが、昨年に引き続いてニュージーランド航空でした。
事故率の低さでは2位のカンタス航空と同レベルですが、使用機材の使用年数が
若いいう点が評価された僅差での1位でした。
2位はカンタス航空で、人身事故を起こしたことがない航空会社として有名では
あるものの個人的にオーストラリアに行くことはなさそうなので、利用すること
はないような気がします。
3位は同点でキャセイパシフィック航空、カタール航空、エミレーツ航空の三社
が選ばれましたが、中東の航空会社の中でカタール、ドバイ、アブダビはその他
の国のように戦争やテロに関係することがなく、使用機材も最新鋭機を短い間隔
で投入していることから安全性が高いと評価されています。
中国の航空会社は新型機を導入していても定時運航率が低いとか、インシデント
が多い、フライトキャンセルが多いなどの理由で評価が低いのに対して、香港の
キャセイパシフィック航空は毎年、トップ10に入っているのは立派です、
これ以上は言及しませんが、同じ中国の人が運航していても大きな差が出る理由
を考えることも大切なことかもしれません。
トップ25まで全てについて、なにか書いていると長くなるのでこれ以下は順位に
沿って、航空会社名を羅列した上で一部の航空会社についてのみ気が付いた点を
書き添えていくようにします。
4位:ヴァージン・オーストラリア
5位:エティハド航空
6位:全日本空輸(ANA)
全日空は昨年よりも一つ順位を落としましたが、それでも日本でもっとも安全性
の高い航空会社としての評価は変わっていません。
7位:エバー航空
台湾のナショナルフラッグキャリアである中華航空は、個人的に事故が多かった
印象がありますが、客観的にもなかなか評価は上がっていませんが、エバー航空
はトップ25の常連になっています。
8位:大韓航空
アシアナ航空を吸収合併して、2年以内にアシアナ航空は無くなります。
現時点でトップ25に入っていないアシアナ航空との合併で、安全性の評価がどう
変わるのかを注視する必要がありそうです。
9位:アラスカ航空
10位:ターキッシュ・エアラインズ
11位:TAPポルトガル航空
12位:ハワイアン航空
13位:アメリカン航空
14位:スカンジナビア航空
15位:ブリティッシュ・エアウェイズ
16位:イベリア航空
アメリカやヨーロッパの航空会社は使用機材の古さ(更新が遅い)から安全性の
評価は低めになっていることが多かったのですが、B787やA350の採用によって
新型機への更新の流れが強まっていることから安全性ランクが上昇している会社
が多くなっているような感じです。
17位:フィンエアー
18位:ルフトハンザ・ドイツ航空/スイス・インターナショナル・エアラインズ
19位:日本航空(JAL)
日本航空は、昨年の1月2日に羽田空港で海上保安庁の航空機と衝突する大事故に
遭遇しましたが数人の負傷者は出たものの死者を一人も出さなかった緊急事態時
のリスク管理が評価されて前年よりも一つランクが上がりました。
20位:エア・カナダ
21位:デルタ航空
22位:ベトナム航空
23位:ユナイテッド航空
ここで一つの注目ポイントとしては、機内サービスや予約システムなどの評価で
毎年5位以内に入っているシンガポール航空が安全性の評価ではトップ25以内に
ランキングされていないことに注意することも大切だと思います。
個人的にはシンガポール航空の機内サービスが、日本航空よりも優れているとは
感じていませんが、それはエコノミークラスを利用しているからだと、知人から
教えてもらいました。シンガポール航空のビジネスクラスは他の航空会社と比較
して、とても優秀だということで、ホテル料金も物価も高いシンガポールという
国自体が富裕層を重視している関係で、シンガポール航空もそのような方向性で
機内サービスをしていると考えれば辻褄が合うと言っていました。
そのような機内サービスでも日本でのアンケートではシンガポール航空は人気の
航空会社になっていますから、視点を変えてみることをしてみましょう。
自分自身の感じた内容よりもメディアや広告戦略で作られたイメージで評価基準
を決めてしまうことで、本当に快適な航空会社を選ぶことに失敗しているのかも
という見方で、一般的なイメージから少し距離を置いてみることで本当に安全で
お気に入りの航空会社を選べるかも知れません。
LCCについては別の記事でまとめるようにします。
10位までの飛行機で乗ったことがあるのは、カンタスとANAだけです。
by 溺愛猫的女人 (2025-01-21 11:21)
溺愛猫的女人さん:
コメントありがとうございます。
Qantasは若い頃、オーストラリアのグレートバリアリーフとかコアラを
近くで見たいとか、エアーズロックなどに憧れて乗りたいと思いましたが
今ではオーストラリア熱は冷めています。特に理由はないんですけどね。
キャセイパシフィック航空は何度か乗りましたが、利用客の座席の使い方
が悪いのか、リクライニングが戻らないとか、機内のエンタテイメント
システムが動かないとか、ハズレが多いです。
全日空は国際線は乗ったことがありません。
大韓航空は機内食のビビンバが美味しいですが、最近はLCCばかりで
行っているので乗っていません。
シンガポール航空は本文で書いた通りの評価です。
海外に行って、ほんの数日で帰りますが、それでも日本航空の鶴丸を
見ると海外にいても安全に日本に帰るんだという安心感があります。
日本航空のマイレージ会員の割には運賃が高いのであまり使いませんが
セールなどがある時は日本航空を選びます。
by suzuran (2025-01-21 22:41)
カンタスはこの種のランキングでは安定の上位ですね
ロゴは昔の方がかっこよかったなぁ
会社の創立80周年記念で全社員でケアンズ旅行に行った際にカンタスに乗りました。
もう30年近く前のことですが乗務員さんがフランク過ぎでは?と感じるほどフレンドリーでした。
by 青い森のヨッチン (2025-01-22 20:47)
キャセイパシフィック航空は、みやこ下地島空港で訓練されているのでなんとなく親しみがあります
昨年11月下旬から7日間17ENDで張っていましたが出会えず
北風が強く旅客機も17ENDは一機しか見られませんでした
by SWEET (2025-01-23 17:40)
青い森のヨッチンさん:
コメントありがとうございます。
前のカンタスのロゴはカンガルーに翼が生えていたような気がします。
国際線はニュージーランドとフィジー以外は、ほぼ数千キロを飛ばないと
目的地に到達できない南半球が拠点でありながら重大事故の発生がない
というのは本当に日々の努力だと思います。
一度、機体に大きな穴が開くトラブルがありましたが、それでも墜落
することなく着陸できたのはパイロットの技能と日頃の整備の優秀さが
証明されたものだと、あの時に思いました。
by suzuran (2025-01-24 00:03)
SWEETさん:
コメントありがとうございます。
キャセイパシフィック航空は新機種の導入が早く、機内サービスの評価も
高いのですが、何故か、利用する度にエンタメシステムが壊れていたり
出発が二時間遅れて乗り継ぎに間に合わなかったり、シートがヘタレて
離陸から着陸までリクライニングシートが倒れたままの状態だったりと
搭乗から到着の間になにもなかったことがないぐらいです。
A330、A340、A350の三機種に乗ったことがあるのはキャセイだけと
いうことで、もっと良い印象があってもいいはずですが、相性が悪いと
いうのは、こういうことを言うのでしょうね。
下地島空港は定期便の便数が少ないので、飛行機が降りてくるあの光景
を頻繁に見られないのが、ちょっと残念ですが良いところですよね。
by suzuran (2025-01-24 00:10)