麻婆豆腐の語源 [限定・季節の食材]
と思われる料理として麻婆豆腐があります。
豆腐と豚挽き肉を辛みを利かせた味噌で炒め煮にする、という割と簡単な手順で
あまり失敗することなく作ることの出来る料理なので、家庭でも短時間で作れる
という点も人気の理由の一つだと思います。
「まーぼーとうふ」という料理がポピュラーな存在になっているので麻婆豆腐と
書いてある字を「あさばばとうふ」と読む人はいないと思いますが、豚挽き肉に
豆板醤の辛み、豆鼓の旨味で味付けをした料理が、なぜ麻婆なのかについての話
を簡単にまとめて書くことにします。知っている人は知っている話です。
麻婆豆腐の語源ですが、昔々、四川省の成都に陳というお婆さんの料理人がいて
この料理を考案したのですが、このお婆さんは“あばた”(あばたとは、現代では
根絶していますが、天然痘の病歴のある人の顔に残った水痘の痕のことです)が
あったので、「陳という、あばた(中国語では麻子と書きます)のあるお婆さん
が作った豆腐料理」という意味で陳麻婆豆腐という名前が通称名になりました。
この陳さんの威光は長い年月が経っても健在で、成都の料理店で麻婆豆腐を提供
するところは多いようですが、陳さんの家系・関係者以外が経営する料理店では
陳という名前は名乗ることが出来ないというしきたりがあるようです。
日本に麻婆豆腐を伝えた陳建民さん(料理の鉄人で中華の鉄人だった故・陳健一
さんの父親)も、陳健一さんも陳さんではあるものの、成都の陳さんの関係者と
いうわけではなさそうですね。
ちなみに、横浜のみなとみらいには陳麻婆豆腐と陳健一麻婆豆腐店がありました
が、陳健一さんの店は2023年に賃貸契約の満了に伴い閉店しています。
元々の語源は陳婆さんの麻子から麻婆でしたが、世の中の移り変わりと共に女性
の顔のウィークポイントを料理名にするのはいかがなものか?ということで麻は
香辛料の山椒粉の意味であるということになりました。
山椒と麻という文字には直接の関係はありませんが、山椒を多量に摂ると口中が
痺れて「麻痺」のような状態になるので、そこから山椒を利かせた麻辣豆板醤と
いう調味料があるので、その意味の麻ということになっているようです。
料理に婆という文字を付けるのにも賛否両論があり、辛みを利かせた豆腐料理と
いう意味で、麻辣豆腐という料理名にしているところもあるようです。
いろいろな部分に気遣いが必要で、世の中は難しいですね。
麻婆豆腐は美味しいですよね。めちゃ辛いのが好きです(*^^*)
by 溺愛猫的女人 (2024-11-15 12:09)
ご飯が進みますね。
by JUNKO (2024-11-15 14:13)
溺愛猫的女人さん:
コメントありがとうございます。
やっぱり辛いのがウリの料理ですから辛いのがいいですよね。
横浜で食べた「陳麻婆豆腐」と「重慶飯店」、赤坂の「四川飯店」の
麻婆豆腐が辛くて美味しいと思います。
by suzuran (2024-11-15 21:32)
JUNKOさん:
コメントありがとうございます。
中華料理では「麻婆豆腐」「回鍋肉」「青椒肉絲」は、ご飯泥棒として
三英傑だと思っています。
by suzuran (2024-11-15 21:34)