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西田敏行さんが急逝されました [訃報・追悼]

俳優の西田敏行さんが、10月17日自宅で亡くなったとの報道があります。
自宅のベッドで冷たくなっているという通報があり、その後死亡が確認されたと
いうことで、20年以上前に心筋梗塞を発症されていますが、最近では10月8日に
「劇場版ドクターX」の完成報告会見に出席して元気な様子だったようですから
なんらかの突発性の病気によって急逝されたようです。



若い頃の「西遊記」の猪八戒や「池中玄太80キロ」などから、「釣りバカ日誌」
の浜ちゃん役まで、どちらかと言えば、喜劇俳優としての役柄が多かったように
記憶していますが「星守る犬」では、病気のために職場から追いやられ、離婚を
して家族を失い、家財も無くして、飼っていた犬ハッピーと共に唯一残った財産
である車に乗って宛てもない旅に出て、北海道の藪の中で白骨死体になって発見
されるという救いようのない暗い映画にも出演していました。




「池中玄太80キロ」の第二シーズンの主題歌として発表された「もしもピアノが
弾けたなら」がヒットして紅白歌合戦にも出場し、歌手としても非凡なセンスが
あることも証明していますが、元々、歌手の松崎しげるさんと仲良しで、一緒に
活動していたこともあったぐらいなので、俳優としての地位を固める前から歌手
としても素養があったということでしょう。



大河ドラマにも多数出演していて、個人的に一番好きな「武田信玄」では武田軍
の隻眼の軍師、山本勘助役を演じている他「飛ぶが如く」「八代将軍吉宗」「葵
徳川三代」ではそれぞれ西郷隆盛、徳川吉宗、徳川秀忠の主役を演じています。

映画は山田洋次監督「学校」「虹をつかむ男」、そして山田洋次監督が脚本を
書いた「釣りバカ日誌」は、渥美清さんが亡くなってしまったたことによって
「男はつらいよ」のシリーズが終了してしまったこともあり、全国をロケ地に
して22作品が製作されました。



「釣りバカ日誌」で共演していた、三國連太郎さん、奈良岡朋子さん、谷啓さん
前田武彦さん、庄司永健さん、加藤武さん、TARAKOさんなど、多くの方が先に
旅立っていますので、天国でも寂しくはないとは思いますが残念です。

興行的にはヒットしませんでしたが、東日本大震災の遺体安置所で実際に働いた
民生委員の方をモデルにして製作された「遺体 明日への十日間」という映画が
西田敏行さんの人柄を反映しているようで印象に残っています。



突然のことで、業界でもしばらくは動揺が続くかと思いますが、いろいろな作品
での西田敏行さんの姿が思い出されます。
まだ、ご本人がご自宅にとどまって。なにがあったんだ?とか言っている感じが
しますが、安らかに天界に行かれますように、ご冥福をお祈りします。


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コメント 8

溺愛猫的女人

釣りバカのハマちゃん役がとても好きでした。急逝されたことは残念でなりません。
by 溺愛猫的女人 (2024-10-18 09:18) 

newton

「池中玄太80キロ」の第一印象が強いですが、「釣りバカ日誌」も良かったですね。いろいろな役が出来る役者さんでした。ご冥福をお祈りしたいと思います。
by newton (2024-10-18 14:59) 

風太郎

寂しいですね
by 風太郎 (2024-10-18 16:25) 

ナツパパ

追悼。
niceはすみません、つけずに、今回は。
by ナツパパ (2024-10-19 11:49) 

suzuran

溺愛猫的女人さん:
コメントありがとうございます。

コロナ禍の時に、俳優の職場環境や生活面の課題を訴えていましたし
東日本大震災の時には、原発による災害について問題点をしっかりと
指摘して、芸能人が政治に口出しをするなという時代錯誤のボンクラ
たちの妨害にも怯まずに戦った闘士として記憶に残っています。

役者としての才能、歌手としての才能がありながら、社会人としても
立派な人だったことを忘れません。

by suzuran (2024-10-19 20:39) 

suzuran

newtonさん:
コメントありがとうございます。

あまり売れていない頃に、ラブホテルの前で「火事だ~」と叫んで客が
慌てて出来るのを見て遊んでいた、なんて話を聞いたことがあります。
伝聞なのでどこまで本当かは分かりませんが、人騒がせではあるものの
人を傷つけない悪戯をする人だなと思ったことがありました。

いろんな経験がいろんな役をこなす肥やしになっていたかも知れません。
by suzuran (2024-10-19 20:48) 

suzuran

風太郎さん:
コメントありがとうございます。

自分と同世代の人も少しずつ現世から去って行っています。
西田敏行さんの年齢だと一回り以上違いますから、その年齢の人たちだと
大好きだった女優さんや歌手の人たちも数年以内にはさらに後を追って
去って行ってしまうのが現実ですね。

寂しいですが、事実として一つだけの命を持った生き物ですから自分も
いつか続くわけで、遠い先のようなつもりでしたが、確実に近づいているということはリアルに感じるようになっています。


by suzuran (2024-10-19 20:56) 

suzuran

ナツパパさん:
コメントありがとうございます。

そうですね、決してNICEな話ではありません。
by suzuran (2024-10-19 20:57) 

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