ヘルシー食材・きのこ [限定・季節の食材]
道の駅などでは天然の舞茸や本シメジ、なめこなどが販売されます。
中国や北朝鮮(中国から迂回して輸入されます)からの輸入松茸は人気低落傾向
なので、カナダ産や韓国差が主流になっていますが、松茸自体がメインの食材と
いうわけではありませんから、あまり影響はないような気がします。
松茸は男性器の比喩として使われているように、成長すると傘が開きます。
深入りはしませんが、公衆トイレとか雑居ビルのトイレには「急ぐとも心静かに
手をそえて外に漏らすな松茸のしずく」という貼り紙が貼られていることも多々
あって、あまり品のある標語ではないなと思いますが、下世話な話が好きな人の
出入りするところに多いような気がします。
多くのキノコの中でも、アガリスク茸のような特殊なキノコの場合には、食材と
いうよりも健康食品としての効用が仰々しく喧伝されて、価格も異常に高いので
わざわざ買う人はそんなにはいないと思いますが、大部分の食用キノコは体調を
維持して、生活習慣病を予防する成分は充分に含まれていますし、低カロリーで
食物繊維も豊富という特徴があるので上手に活用したい食材です。
女性向きの食材として量販店では推されていますが、その理由は整腸作用により
便通を整えることで大腸ガンや直腸ガンの予防に効果があるとか、腸内の悪玉菌
を掃除することにより、お肌の調子を整えることが出来るなどです。
食べすぎるとお腹が緩くなるタイプのキノコもあるので、たくさん食べれば良い
というものではありませんが、普通の食事で食べる程度なら問題ありません。
他に女性に適した効用として、美肌の維持に効果的なビタミンB群やカルシウム
の吸収を助け、骨粗しょう症の予防に有効だとされているビタミンD、ブドウ糖
が連なることで作られる、多糖体のベータ・グルカン(免疫機能の向上に有用)
など、皮膚や健康維持に効果のある成分も多く含まれている点があります。
栽培されているキノコは値段的にも手頃なものが多いので、旬の美味しいキノコ
を上手に利用して素肌美人を目指してください。
天然のキノコを探す場合は、あまり高くない山(いわゆる里山)の広葉樹の多い
自然林に行くと、毒キノコを含めて多くの種類のキノコが自生しています。
ただ、市販されているエノキ茸はモヤシと同じ要領で暗い室内で栽培されるので
天然のエノキ茸とは色も形状も全く違いますし、ナメコの場合も自然界に生えて
いるものは笠が開いていますから、市販品とは全く違うキノコです。
天然のエノキ茸
ですから、天然のキノコを求めてキノコ狩りに行こうとする場合は、植物図鑑の
携行だけでなく、山歩きが趣味で自然の植物に詳しい人に同行してもらうことが
必須条件になります。(毒性の強いキノコだと医療機関でも救命できません。)
俗説で、色の派手なものは危険とか、縦に裂けないものは危険など、根拠のない
話がいろいろとありますが、例えばエリンギは縦に裂けませんが、食用キノコで
あることはご存じのとおりですし、イッポンシメジのように真っ白と縦に裂ける
キノコでも強い毒がある品種もありますから素人では見分けはつかないです。
植物図鑑と書きましたが、キノコは菌類の仲間なので、分類上は植物よりも動物
に近く、温度の変化によって水滴が付いたりすると、すぐに腐ってしまいます。
お肉や鮮魚のように出来るだけ鮮度の良いものを選ぶのが肝心です。
実際にキノコ自体は呼吸をしているので、長い間、袋に詰められていると水分を
放出して、しなびてしまうことが多々あります。
市販の栽培キノコは、生産者が確認して食べ頃の段階で収獲されますから、まず
笠の開いたキノコを見かけることはありません(椎茸は除く)が、出荷の道中で
成熟したキノコの中には大きく笠の開いたものがあります。
笠の開いたキノコは栄養が抜けてしまっていて、味も良くないことが多いです。
売り場で笠が大きく開いたものではなく、笠が開きかけの段階のものを選ぶのが
鮮度の良いキノコを選別する目安の一つです。
最後に販売されているキノコの中には、軸の部分や笠の縁の部分に白っぽい綿状
のものがついていることがありますが「気中菌糸」というもので、食べても害は
ありませんと言い切ることは出来ますが、収穫後、ある程度の日数が経っている
ことは間違いありませんので、鮮度は劣化しています。
出来れば避けるようにするのが適切な判断だと覚えておいてください。
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