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生き残っているかも知れない古代生物 [地球環境・自然・宇宙]

南アフリカの先住民族が遺した遺跡の岩壁に、人類が現れるよりも2億年以上前
に生息していたと推測される「長い胴体と下向きの牙を持つ」動物らしき壁画が
描かれている可能性が大学の研究チームによって提起されました。

壁画が描かれたのは周囲の砂岩から1821年から1835年で約200年前になるので
遺跡から見つかる壁画としては比較的新しい時代に描かれたものです。

Dicynodont_rockwall_art.jpg

壁画を描いたのは現地の先住民族のサン族と呼ばれる狩猟採集民族ですが、動物
を狩って生活を営んでいますが、自分たちの暮らしに関する様子を壁画に描いて
芸術として取り入れていることでも知られている感性の高い民族のようです。


この人たちが200万年前の生活の中で、正体不明の生き物と関連があったような
壁画を遺していることが一つの謎として検証されているという話です。



この正体不明の生き物はカメのようなクチバシとセイウチのような牙を持つ草食
動物で、ティラノサウルス(T-REX)が恐竜の王として君臨した6,800万年前の
白亜紀よりも、ブラキオサウルスやアパトサウルスなどの大型草食恐竜が、闊歩
していた2億800年前よりも古い、2億6,500万年前に存在し、数百万年の時代を
超えて哺乳類へと進化したディキノドン類(獣弓目)と推測されています。

Dicynodont.jpg

ディキノドン類は、サン族の壁画がある、南アフリカのカルー盆地で大量の化石
が発見されているので、生息していたのは間違いないとされ、200年前にサン族
の狩猟者たちは化石を見つけたり、採取するのは難しくなかったと結論付けられ
牙が目立つので、当時のサン族であっても容易に生前の姿は想像できたはずだと
考えられていることから、壁画の謎の動物はディキノドン類で確定しました。

ということで、科学的にはサン族という先住民族は、先進諸国の古生物学者など
科学者が化石から推定データを割り出して姿を想像したよりも、10年以上も前に
ディキノドン類の姿を想像して、壁画に描くだけの想像力、検証能力があったと
いうだけのことで、科学者にとっては悔しさを感じているように思えます。

もう一つの見方として個人的に考えたのは、狩猟中にディキノドン類に接触した
サン族の誰かが壁画に描いたということです。

シーラカンスとか、カブトガニとか、生きている化石と呼ばれる生き物が現実に
存在している以上は、ディキノドン類が南アフリカのどこかで数億年の時を超え
狩猟の獲物になったかも知れないという方向から考えてみたいです。

宇宙の銀河系の中の太陽系で、生まれてから46億年の歳月が経っているのが地球
ということで、その長い歴史の中で2億年を生き延びることなど、絶対に無理だ
と決めつけることは、たかが数万年の歴史しかないヒトが結論付けるのは無謀な
ことだというような見方をすると、古生物の時代に興味がわきませんか。


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お散歩爺

壁画が200年程度前なら鹿ですね、下向きの牙は壁画の汚れかも?。
ティラノサウルスの動画は凄かったです。
by お散歩爺 (2024-10-02 17:22) 

suzuran

お散歩爺さん:
コメントありがとうございます。

一応は、化石からインスピレーションを得たサン族のアーティストが
ディキノドン類の姿を想像して描いたという見方が、確定してはいると
いうことになっていますが、一つの結論にこだわることで想像力が制限
されることは、新たな仮説を唱える際の障害にしかなりませんから、
いろいろな見方があって良いと思います。

by suzuran (2024-10-03 00:13) 

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