中山道木曽路・奈良井宿 -1 [トラベル]
松本からレンタカーで、元々は高ボッチ高原という涼しくて、景色がきれいだと
有名な高原を目指したわけですが、車のナビでは高ボッチ高原と表示されている
にも関わらず、同じ道を二周することになってしまいました。
ナビの案内通りに走ると、山道を走って同じ池のあるところに出てしまい、同じ
山道を二回走って高ボッチ高原は諦めました。
キツネに化かされているのか、タヌキに遊ばれているのか、何かの祟りなのかは
わかりませんが、山道を案内通りに走って元の場所に戻るなんてことを、二回も
繰り返したら、これは普通じゃないと思いませんか?私は思いました。
ということで、高ボッチ高原は諦めて塩尻市内へ移動してホテルにチェックイン
ホテルの近くの「ハルピン味噌らーめん雷蔵 広丘駅前店」でラーメンを食べて
翌日に、塩尻で有名な観光地ということで旧中山道の宿場町、奈良井宿の見学を
することにしたのでした。
ハルピン味噌ラーメンでは、諏訪地方の6つの老舗味噌蔵の味噌をブレンドした
「諏訪六蔵味噌」という特性の味噌を使っているそうで美味しかったです。
ハルピンラーメンという聞きなれない屋号が気になって調べてみましたら創作者
は昭和初期に中国の藩陽で日本兵として派兵され、その村で何年も寝かせたタレ
の味を知り、この味を日本に伝えたいと試行錯誤をして作った「寝かせダレ」を
使って屋台のラーメン店を始め、その味を創作者の父親が継承して開業したのが
ハルピンラーメンなんだそうです。食に歴史ありということなのでしょう。
という話はここまでにして奈良井宿の話です。
弥生時代とか、戦国時代、明治維新の頃には興味がありますが、太平の世の中で
町人たちが旅をしていた江戸時代にはほとんど興味がないことから、江戸日本橋
から大阪までの東海道五十三次は、多少わかりますが、現在の中央線に相当する
中山道の予備知識はほとんどありませんでしたので、良くも悪くも他人の目線で
語られた口コミのようなものを読むこともなく現地に行けました。
車なんて当然ない時代で、駕籠に乗るなんてことも一般の町人が貸し切りにして
移動するようなことは金額的に難しかったと思うので、山道を歩いて峠を越えて
宿場町に着いた時には、一仕事を終えた心境だったのかも知れません。
砂漠を移動するキャラバンが、オアシスを見つけて大喜びをする場面を、映画で
見ることがありますが、あんな感じだったんじゃないのかな。
平日だったので、そんなに人はいないだろうと思いましたが、それは大間違い。
奈良井駅に隣接する有料駐車場は満車だったので、木曽の大橋の無料駐車場まで
移動して車を停めることが出来ました。
中央西線の線路下をくぐって宿場町に入ると、専念寺というお寺がありました。
こういう田舎のお寺に来ると、ほぼ必ず和尚さんが書いた(と、思っています)
人生訓みたいなのがありますが、結構、含蓄のある言葉が多いので全国のお寺の
言葉をまとめて、出版するとかすれば良いんじゃないかと思います。
風情のある街並みが続きますが、車の乗り入れが普通にできるので江戸時代から
伝わる宿場町の一角に現代の車が駐車してあって、ちょっと違和感はあります。
でも、実際に人が住んでいるわけですからね、景観を守るために車は離れた場所
に駐車するようになんてことは普通の感覚では言えないですよね。
街を歩くと、一定の距離毎に手を清めるための水飲み場がある他、意外に民宿が
多かったので、昔の宿場町での投宿を体験してみたい方が多いようです。
他には花屋さん、お土産屋さん、そば主体のお食事処、そして漆器を扱っている
塗り物屋さんが目立ちました。
最近ではプラスチック製のお椀が、ホテルなどでも使われていますが昔ながらの
漆を塗って仕上げた塗り物に勝てるプラ製品(軽くて傷つきにくくて値段が安い
という点では分があります)は無く、漆器の民芸品とはやはり違いますね。
民宿の前でさりげなく立っている狸さん。
出身は信楽かも知れませんが、周りの風景にもと溶け込んでいました。
この日はテレビの紀行番組の撮影があったようで、歌舞伎役者の中村梅雀さんが
暑い中、お食事処のセッティング待ちをしていらっしゃいました。
写真を撮ると盗撮になってしまうので、その様子の写真はありませんが意外な所
で芸能界の人を見ることもあるんだなと思いました。
YouTubeで、こんな動画を見つけました。歌舞伎の役者さんは多彩ですね。
長くなったので、ここまでにします。続きはまた次回にて
奈良井、素敵な街ですよね
以前行った時ちょうど例大祭の時期で
若い人たちが「奈良井の祭りは格が違う」
というTシャツ来て街の各所で準備されてました
井戸にも名札付けたスイカが冷やされてて
帰る地元があるって良いなー、て思いました^^
by ryang (2024-09-26 23:10)
宿場町の雰囲気が色濃く残っていますね。水飲み場が活用されているのがステキです。
by 溺愛猫的女人 (2024-09-27 12:14)
昔行って民泊しました。むかしの宿場町の雰囲気を残しながら土地の人が日常の生活を営んでいるのとてもいい雰囲気でした。
by JUNKO (2024-09-27 20:51)
ryangさん:
コメントありがとうございます。
木曽には妻籠、馬籠もあるので、実際のところ奈良井宿は初めて知った
ところでした。毎年、夏から秋の間に長野県に行っていますが、今までは
松本近辺ばかりでしたので、長野の広さを再認識しました。
去年行った白川郷ほど人がいなくて、自然体の街という感じがしました。
by suzuran (2024-09-27 21:09)
溺愛猫的女人さん:
コメントありがとうございます。
田舎の方に行くと、井戸や湧水のところに水飲み場や洗濯場があって
井戸端会議の語源は、やはり井戸なんだなと感じます。
人が生活するところには水場があり、日本では水が豊富なので昔から
和やかな雰囲気だったと想像しますが、砂漠のオアシスではいろいろな
ドラマがあったのではないでしょうか。
by suzuran (2024-09-27 21:14)
JUNKOさん:
コメントありがとうございます。
そんなに長くない通りでしたが、民宿の軒数は多かったです。
そんなに大きな規模の商店や居酒屋のようなものはなかったので、静かに
風情が感じられる宿場町が現存している感じでした。
by suzuran (2024-09-27 21:17)