フィリピン上空で小惑星が落下 [地球環境・自然・宇宙]
フィリピン・ルソン島の上空で、直径1メートル程度の小惑星が大気圏に突入し
地上に到達するまでに燃え尽きたことがわかりました。
正確にはアメリカ東部時間の4日12時39分(日本時間だと5日1時39分)
小惑星が地球に落下することが分かったのは落下当日の午前で、発見した時には
「CAQTDL2」という名前でしたが、落下した時は「2024 RW1」に名前が変更
されたということです。変更の経緯は解りません。
直径1メートル程度の小惑星(小惑星と表現されていますが、直径1メートルと
いうサイズなら惑星ではなく、スターダストと呼ばれる星屑の一部という表現に
した方が違和感はないように思います)は、大体2週間に1個の割合で、大気圏に
突入して一部は燃え尽き、一部は地上に落下しているようですが、今回のように
大気圏に突入する前に発見されるのは珍しいらしいので、逆の見方をすれば公的
な機関から警報などの予告なく、隕石に当たるリスクがあるということです。
地球に衝突する前に発見できた小惑星は、今までに9個のみらしいので、隕石に
当たって死んだとしても、小惑星(隕石)との衝突だ、と理解してもらうことは
そんなに簡単ではないかも知れませんというか、地表まで到達した隕石が人体に
当たったとしたら、粉々になって吹き飛ぶので死因の解明どころか、元々の姿に
修復することさえ難しいというのが実際のところでしょう。
ちなみに、もしも飛行機やヘリコプターから人が落ちたらどうなるかなんですが
大体、地面に落ちるまでの速度は350-400Kmぐらいなのに対し、小惑星の場合
だと遅い場合で秒速12キロ、時速に換算すると43,200キロです。
子供の頃に見たウルトラマンなどでは、隕石が地上に落ちてきたと言って、地表
に転がっている石を調査していますが実際に落ちてきたら、かなり深い地下まで
潜り込むか、木造の建物なら粉々、コンクリートの建物だと隕石の形で穴が開く
レベルだと考えるのが普通でしょうね。
今回は直径1メートル程度なので燃え尽きましたが、直径10メートルだったなら
フィリピン・ルソン島のどこかに落ちたかも知れませんし、直径100メートルの
大きさであれば、地上に落ちれば小規模レベルの核爆発、海面に落ちれば周辺国
に津波が襲来して大被害が出るかも知れないわけで、アメリカのみならず中国や
ロシア、日本が一致協力して、小惑星の観測と地球に被害が出る規模の小惑星が
発見された場合の対応策を真剣に議論して欲しいものです。
確実に言えることは、現実ではこのような対応策は出来ません。
映画「アルマゲドン」では、テキサス州の大きさ(直径1,200キロメートル)の
小惑星という設定でしたが現実的には直径1キロメートルの小惑星が地球に衝突
したとしても広島に落ちた原爆の58万個分に相当する熱エネルギーを発生させる
とされているので、現代の科学力では「祈ること」以外になす術はないです。
この規模の隕石が落ちてくるのは、70万年に一個の確率だと推定されていますが
確率というのは明日でも70万年に1回、1,000年後でも、5万年後の場合だろうが
70万年に1回なので、ほとんどあてにならない「運」の世界です。
ということで、一番前向きなのは行きたいところがあれば悔いを残さないように
行くこと、やりたいことがあるのなら悔いを残さないようにやることですかね。
もちろん、自分の希望を充実させるために他人に迷惑をかけたり、法を守らない
なんてのは問題外なので、人としての道を踏み外さない範囲が肝心ですね。
隕石は地上付近で更に細かく分かれて落ちるそうですね。
その破片は1㌢で手のひらに乗るくらいでも数億円するとか?。
by お散歩爺 (2024-09-13 10:45)
2つの動画を楽しみました、面白かったです。
by お散歩爺 (2024-09-13 11:01)
お散歩爺さん:
コメントありがとうございます。
今回の小惑星は地表に到達するまでに燃え尽きたという説と、量は少なく
なったもののフィリピン周辺の海面に落下した説があるようです。
全体に軽石状の質量の軽いものは燃え尽き、金属を含有したものは地表に
落下する例があるようですが、金属が残ったものは隕石ではなく隕鉄と
して区別されていますね、ほんの微量ですが金やプラチナ、イリジウム
などのレアメタルが含まれていますが、その金属の割合に関係なく宇宙
から落下した希少価値から高額で取引されることがあります。
値段は時価ですから所有者の言い値でしょうね。
宗教の信仰の対象として祀られている隕石もあるようで、滅多に入手が
可能なものではないだけに、東京国立科学博物館にも国内で発見された
隕石が展示されています。
by suzuran (2024-09-13 22:08)