映画音楽 ジョン・バリー [シネマクラブ]
の「007シリーズ」の音楽はジョン・バリーが担当していました。
元々、「007シリーズ」はあまり面白いと思わないので、1990年代に入ってから
の「007シリーズ」は映画館では全く観ていません。
個人的に疑問に思っているのは「007」を、ダブルオーセブンと読んでいますが
コードネームである007はあくまでもゼロはゼロなんじゃないの?という部分で
例えば、パスワードが007であれば、OO7を入力したら弾かれるわけですよね。
ですから、正式にはゼロゼロセブンと読むのが正しいはずだと思っています。
そういう些細な点が気になると、映画もつまらなくなるわけで基本的に英国流で
押し通す「007」よりも、同じMI6ならば「ミッションインポッシブル」の方の
イーサン・ハントの方が個人としては好きです。
1960年代から映画音楽の作曲をしていますから、関わった作品の数は多い上に
評価も高く、アカデミー賞を4回受賞しています。
最初に受賞したのは「野性のエルザ」で「冬のライオン」「愛と悲しみの果て」
「ダンス・ウィズ・ウルブズ」までの4回、その他に「真夜中のカウボーイ」で
グラミー賞も受賞しています。
個人的に記憶に残っている作品は、まず「ザ・ディープ」です。
「ジョーズ」の原作者が書いた原作を「ジョーズ」で、サメ狩りのクイント役を
演じたロバート・ショウ、ジャクリーン・ビセット(中学生の頃のお気に入り)
で、映画化された作品で、海底のお宝を発掘するサスペンスミステリーです。
ドナ・サマーが主題歌を歌い、今でも覚えています。
その翌年に、ブルース・リーの遺作「死亡遊戯」が公開され、生前に撮影された
未公開フィルムと過去の出演作品からの抜粋、後姿が似ている俳優、シルエット
のイメージが似ている俳優、背格好が近くブルース・リーの物真似が出来る俳優
を集めて撮影したフィルムを編集して作り上げた作品で、日本においては多くの
観客を集めました。素材が先にあって、それを組み立てている映画としては物語
の流れに大きな違和感がなく、ブルース・リーの理解者が全員で作り上げた作品
という感じがしました。音楽もとても良かったです。
映画自体の出来については香港やアメリカではあまり評判はよくなかったように
聞いていますが、あの(アカデミー賞受賞コンポーザーである)ジョン・バリー
に作曲を依頼できるレイモンド・チョウの辣腕ぶりに驚いた覚えがあります。
1980年代半ばからはフランシス・フォード・コッポラの「コットンクラブ」や
シドニー・ポラックの「愛と悲しみの果て」など、超有名監督との仕事を増えて
90年代に入ると人生自体をテーマにした「人間ドラマ」が多くなりました。
ラロ・シフリンほどの特徴はありませんが、流れるような曲調が好きでした。
ジョン・バリーの音楽に対する深い洞察が興味深かったです!特に「007シリーズ」や「愛と悲しみの果て」の作品への評価に共感しました。彼の流れるような曲調が、映画に独特の雰囲気を与えているのが魅力的ですね。懐かしさと新しい発見が感じられました。
by かずい (2024-09-14 18:36)
かずいさん:
コメントありがとうございます。
ジョン・バリーの音楽は短く表現すると「きれい」な流れが好きです。
落差のある激流ではなく、湧水が流れる清流という感じがします。
by suzuran (2024-09-15 10:10)