帯状疱疹ワクチンで認知症リスクを軽減 [健康・医療]
可能性があるという研究結果が発表されました。
認知症の代表的な病気であるアルツハイマー病については、国内においても複数
の新薬が開発されたことで、認知症の発症が抑制できるのではないかと期待する
声が多くなっているみたいですが、現実的にはワクチンはまだ研究段階で、治験
を5年間行った後で良い結果が出たとしても、製剤化するために10-15年かかる
ということで、現在60歳前後の人に本当に認知症に効果のある薬を供給するのは
80歳を過ぎた後になりそうです。
現時点でアルツハイマー病の原因とされているのはアミロイドβという物質が脳
の中に溜まることで認知機能が低下するとされています。
それに対抗するワクチンの作用として必要とされるのは脳の中からアミロイドβ
を押し出すことなんですが、今までに開発されてきたワクチンはアミロイドβを
出すことは出来ても同時に脳炎を発症してしまったとか、副作用で亡くなる人が
出たりしていて、確実に効果がある安全性の高いワクチンはまだありません。
現在、アルツハイマー型認知症の治療薬として使われているアリセプトという薬
は神経伝達物質のアセチルコリンという脳内物質を引き出す作用があることから
神経細胞がまだあまり減っていない、初期のアルツハイマー病の進行を遅らせる
ことは出来ますが、アミロイドβを外に出す作用はないので、進行を遅らせると
いうことは出来てもアルツハイマー病そのものを治療する力はありません。
ということで、アルツハイマー病に焦点を当てた薬の開発は進められていますが
新薬として期待されたレカネマブも症状の進行を2-3年遅らせることが出来ると
いうレベルなので、年間298万円の薬価に対するコストパフォーマンスは低いと
考えるのが普通だと思います。アミロイドβを外に出すことが出来る唯一の薬と
されていますが、2‐3年進行を遅らせるために900万円かかるわけで、日本では
高額療養費の制度はありますが、余命を考えたらそんなに多額の医療費を使って
次世代の人たちの保険料から補助してもらうのはさすがに気が引けます。
ということで、話が戻りますが認知症の薬として開発されたわけではないものの
帯状疱疹ワクチンとして開発された「シングリックス」を接種した、65歳以上の
高齢者を調査した結果、接種をしていないグループと比較すると、認知症と診断
された人は30%程度低いことが分かったということで、帯状疱疹ワクチンは効果
があると推定されると考えられています。
帯状疱疹の原因のヘルペスウイルスは、子供の頃に水ぼうそうに罹患した経験の
ある人の脊髄の奥深くに潜んでいて、体調が悪くなったりストレスで心身ともに
弱ってくると神経節に沿って痛みの強い水痘を作るのが帯状疱疹です。
ヘルペスウイルスの中には脳の中で潜んでいるものもいて、免疫力が低下すると
活動が活発になって脳の中で暴れるために、認知症の原因になっている可能性が
あるということで、帯状疱疹ワクチンを打つことで認知症リスクを下げられると
見られています。帯状疱疹自体、首から上に発症すると失明したり、顔面麻痺に
なったりする危険性があるために50歳を過ぎたらワクチンを打つことが推奨され
助成金が出ますので元気な時に打った方が良いと思います。
基本的には住民登録のある区市町村で、5,000円の助成があり自費接種の金額は
20,000円から30,000円なので、そこから5,000円差し引きした金額です。
帯状疱疹はかなり痛いみたいなので、打ちに行こうとは思っています。
40歳の時に帯状疱疹になったこともあり、
昨年、不活化ワクチンを接種しました。
22,000円×2
横浜市では補助なしでした…
ちなみに、副作用で発熱しました。
by junp_72 (2024-08-21 01:10)
junp_72さん:
コメントありがとうございます。
横浜市は高いですね。
地元では、行政の補助ありでうちの奥さんは5,150円で打ってきました。
by suzuran (2024-08-21 23:47)