釜山と麗水への旅・2024年 -11 [トラベル]
があるところを探そうと、麗水EXPO駅までタクシーで移動しました。
駅の前には亀甲船のレプリカがあり、さすが李舜臣将軍の地元です。
実際のところ、亀甲船の伝説はあるものの詳細な設計図などは現存していないと
いうことで、伝承・伝聞から屋根に白兵戦(鉄砲、弓矢などではなく刀で槍など
手持ちの武器を使って直接、敵と戦う戦闘)に備えて、屋根には鋭い棘状の刀錐
があり、倭人が船に乗り移ると突き刺さるようになっていたとされます。
屋根が鉄板で覆われた鉄甲船説と、鉄ではなく硬い木材だったという二つの説が
ありますが、15世紀の話ですから当然、事実を知る人は存在しませんし、当時の
実物がどこかに埋もれているわけでもないので、二つの説を検証して真実を明確
にすることは出来ていないのが現時点までの研究の進捗状況です。
韓国においては救国の英雄とされていますので、ソウルの光化門広場や、釜山の
竜頭山公園などに忠武公李舜臣像として銅像が建てられていて、地元である麗水
にも当然、銅像は建てられています。(後で出てきます)
バトルオーシャン/海上決戦
ハンサン ー龍の出現―
韓国の名優チェ・ミンシクが、李舜臣将軍役を演じて、鳴梁海戦の伝説を描いた
「バトル・オーシャン/海上決戦」パク・ヘイルが李舜臣将軍役を演じ文禄の役
の海戦を描いた「ハンサン-龍の出現-」など、映画化もされています。
駅のすぐそばには、スカイタワー(元々は、サイロ=貯蔵庫だったようです)と
いう展望施設がありましたが、黒雲が空を覆って雨が降っていたので、入場料を
払ってまで登る必要はなかろうと判断して、外見だけ見ました。
駅の向かい側には2012年の麗水海洋万博のパビリオンが残されていました。
商業施設に転用されていたもののコンビニと韓国料理店が1店舗、小さなカフェ
が細々と営業していただけで、観光客でホテルは満室の盛況ですが万博の跡地は
兵どもの夢の後どころか、薄ら寂しい巨大な廃墟的な存在でした。
もうすでに6月なのにHAPPY NEW YEARの看板が寂しさを増幅させています。
開会前からすでに無用の長物、税金の無駄遣い、メタンガスが噴出して危険地帯
となっている大阪万博の跡地なんて、推して知るべしなわけで、大きな地震災害
のあった石川県には見向きもしないで無駄遣いに精を出す、自民党、維新の会の
国会議員は妄想ばかり膨らませていないで現実を見るべきですね。
座らせた状態で置かれていた巨大な人形は、関節部分が可動式になっていたので
万博の期間中はエリア内を移動していたかもしれません。
マスコットの像は駅前にそのまま設置してありました。
大阪万博の「みゃくみゃく」という「いぼ痔」のようなマスコットキャラクター
を選定した選定委員のセンスのなさも大概だと思いました。
あれに比べたら芸術的なセンスはないかも知れませんが普通に可愛いです。
隣に佇んでいるお爺さんは、一瞬イメージキャラクターの仲間かと思いましたが
生きている通行人のお爺さんでした。あまりにも雰囲気に韓国アボジのイメージ
を漂わせていたのでフィギュアだと思いました。
駅前の辺りは想像以上に寂れていて、朝食を食べるところもありませんでした。
そもそもKTXの出発、到着時間は10時以降になっていて、早い時間帯からKTXで
移動しようなんて観光客は皆無という感じでした。
仕方なく駅前で客待ちをしていたタクシーで市街地の李舜臣将軍広場まで移動し
李舜臣将軍像を囲むロータリーの近くにあったスープの店に入りました。
今回はなんとなくスープご飯が多かったように思いますが、ここで注文したのは
ユッケジャンです。(辛味噌味の牛肉スープ)
ソウルではコムタンでもユッケジャンでも、春雨が入っているのが当然みたいな
感じですが、今回は一度も春雨に当たりませんでした。
春雨が好きな人には残念かも知れませんが、個人的には良かったです。
朝昼兼用の食事後、李舜臣将軍像を正面から見ました。
後ろに見えるイチゴの看板は「麗水いちごもち」という麗水名物だそうで、店の
周りを取り囲むように注文待ちの人の列が出来ていました。
海の方向を見ていて、その目線の先には実物大(想像上の実物大の亀甲船)だと
されている亀甲船が展示されていました。
中の様子は次回で書くようにします。
亀甲船!?カッコいいですね。
by 溺愛猫的女人 (2024-07-09 10:55)
溺愛猫的女人さん:
コメントありがとうございます。
伝承に基づいたイラストでは、いろいろなパターンがあって本当の亀甲船
がどのような形だったのかを証明する公式な資料は、現段階では未発見と
いう話なので、それが残念です。
映画の中では、想像力を働かせて亀甲船を創作しているみたいなので
特に強そうに見えますが、造船技術などから推測する限りでは船首から
砲台が出てくるのは難しかったと思います。
by suzuran (2024-07-09 21:52)