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大哺乳類展3【国立科学博物館】-2 [おとなの社会見学]

大哺乳類展のテーマである「わける(分類)」と「つなげる(系統)」に沿って
標本に解説が書かれていましたが、人が多すぎて読むことは諦めました。

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哺乳類を分類分けすると「現獣類」「有袋類」「真獣類」に分けられ、真獣類は
さらに、「アフリカ獣類」「異節類」「ユーアーコンタグリレス」「ローラシア
テリア」に大別され、さらに細かく系統が分かれていますが、専門的な領域の話
を長々と書いても読み飛ばしたくなると思うので、この辺にしておきます。


同じような動物であっても系統が違う例として、オーストラリアに棲息していた
フクロオオカミはオーストラリアで独自の進化をしてきた有袋類でしたが、ヒト
が持ち込んだローラシアテリア系の真獣類によって絶滅しました。

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オーストラリアやガラパゴスのように海によって隔絶されている地域では、その
地域だけの進化をしているので、弱肉強食の生存競争で生き残った生命力の強い
真獣類が外部から持ち込まれた場合には、対抗する力がなく絶滅に追い込まれて
しまう理由がなんとなく理解できる展示だったと思います。

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同じような姿で名前も似ている五種類の生き物の剥製です。
左側からアマミトゲネズミ、カナダヤマアラシ、ブラントハリネズミ、ヒメハリ
テンレック、ハリモグラですが、左側の二匹はユーアーコンタグリレスの齧歯目
ブラントハリネズミはローラシアテリア、ヒメハリテンレックはアフリカ獣類と
分かれていて、似て非なるものということになります。

説明はここまでで、ここからは撮ってきた写真を貼っていきます。
黄色の展示台はオーストラリアで進化した有袋類です。
赤色の展示台の動物はアフリカを起源とするアフリカ獣類です。

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赤色から続く紫色の展示台は南米を起源にする異節類で、腰の骨に独特の関節を
持っているのがアフリカを起源とする動物と違いです。

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オーストラリアで独自の進化をした生き物の中でも、特に哺乳類としては特別な
分類になっている現獣類がカモノハシとハリモグラの仲間です。

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カモノハシは、卵を産みますが母乳で子供を育てるというだけでなくクチバシと
水かきを持っていて鳥類の特徴も持っています。
さらに普通の哺乳類は肛門、排尿器、生殖器を持っていますが、カモノハシだと
全部まとめて総排泄腔という一つの穴で全ての用を足す器官になっています。
分類では現獣類になっていますが、単孔類とも呼ばれています。

哺乳類の中でも、もっとも原始的なグループの現獣類なんですが、原始的な故に
カモノハシは水底に棲む水生生物の電気をクチバシで感じて捕食します。
獲物を捕るために水の中を泳ぐ時は目を閉じて、耳も閉じているのでクチバシの
感覚だけで獲物を探しているわけで、とても鋭敏なレーダーを持っています。

というようなことで、カモノハシは別格の場所に展示してありました。
それだけ貴重な動物なので、オーストラリアからの輸出は許可されておらず実物
が歩いている姿を見たければ、オーストラリアに行くしかありません。
なんてことを知ると、オーストラリアに行きたくなるのが単純なところです。

ueno_museum24-10.jpg

今回はここまでにします。


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gillman

とても興味深いお話しでした。
by gillman (2024-06-15 23:34) 

suzuran

gillmanさん:
コメントありがとうございます。

動物は子供の頃からずっと興味を引く存在でしたが、哺乳類だけでも
いろいろな共通点や今まで知らなかったことがたくさんあって、今回の
展示を見てとても良かったと思っています。
by suzuran (2024-06-16 20:47) 

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