サメの襲撃が増える危険日 [動物・ペット・虫の話]
女性サーファーがサメに襲われて足を咬まれ、6針縫う怪我をしました。
大きな波が押し寄せてきた時にサーフボードが流され、水中のサメに咬まれて
海に引きずり込まれそうになったものの、なんとか陸地まで泳ぎ着いたところ
足の裏を咬まれていたということのようですが、大型のサメなら足一本ぐらい
咬み切ってしまうので、不幸中の幸いという感じです。
アメリカ・フロリダ大学の研究者が、浅瀬でサメに襲われる可能性が高い日の
条件として「8月・新月・日曜日」が危険だと発表していますが、これは少々
こじつけ感があるので、あまり参考にはならないのでは?と思っています。
サメが人を襲ったのが一番多かったのが新月で、その次に多かったのが満月の
時だったというのが、根拠とされていて月の満ち欠けに連動して、潮の干満に
差がありますから、大潮の時は小魚が岸に寄ってくるので、それを追って肉食
の魚種=フィッシュイーターも岸に寄ってくる、さらに、その大型魚を追って
サメも岸に寄ってくる、というのが月の動きとの関係だということになるので
月というよりは海洋生物のサメにとっては潮の動きでしょうね。
そして事故が最も多かったのは8月…北半球では8月は夏です。
人は寒い冬の時期にわざわざ海に入って遊ぶことはなく、夏の暑い時期だから
海水浴をするわけで、8月にサメと遭遇する人間が増えるのは当たり前のこと
ですよね。なのでサメに8月という意識は無いでしょう。
さらに事故の多い曜日が日曜日なのも、サメとしては別に曜日なんて関係ない
ことなので、ただ単に休日なので海に入る人が多いというだけのことで曜日で
サメに襲われる確率が高まるのではなく、人出が多くてサメを刺激する音とか
血液の匂い(海中の岩で足を切ったりする場合がある)が多ければ、それだけ
サメを引き寄せるということなのでしょう。
そんなわけで、研究者の研究成果についてはあまり賛同できませんが、世界の
海でサメの目撃例や襲撃例が増えているように感じる報道が続いています。
日本では温暖化の影響で、三重県の熊野灘とか相模湾の一部で熱帯性の魚種が
通年、観察できるようになったという話もあり、暖海性のオオメジロザメなど
危険なサメが北上しているという見方もあります。
潮の動きが速く、人出の多いこれからの時期は危険性が高まるのは確実である
と思いますので怪我をしている時は海に入らないとか、犬(動物の匂いに敏感
に反応するようです)を海に入れることは避けるべきだと思います。
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