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甘い香りの高級果実・桃 [限定・季節の食材]

若い世代の人達は知らないと思いますが、40年ぐらい前に「桃太郎侍」という
高橋英樹さん(高橋真麻さんの父上)主演の時代劇がありました。



そのドラマの中で「桃から生まれた桃太郎」という台詞がありまして、桃の話
を書こうと思ったのと同時に思い出しましたが、時代劇というジャンル自体が
忘却の彼方という感じなので、知らない人の方が多くなっているでしょうね。

ということで本題の内容とは全く関係ないことですが、そろそろ桃の季節だな
思ったら自然に「桃太郎侍」が思い浮かんでしまったということです。


何故かトマトなのに品種名が桃太郎とか、今一つ意味不明なことが存在すると
いうことで、ややこしい話ではありますが、これからの季節は糖度が上がって
桃が美味しくなる季節なのです。(桃の旬は6月から9月です)

桃は中国には桃源郷という言葉があるぐらいに高貴で、神様の元に近付いた時
にしか食べられない貴重な果物とされていました。



日本でも古事記の中で、イザナギが死んでしまったイザナミを迎えに黄泉の国
へと出向いた時、腐敗した妖鬼(今風に言うとゾンビですかね)になっていた
イザナミに驚愕して、地上へと逃げ帰る際に追いすがる亡者たちに神聖なる桃
をぶつけることで動きを封じることが出来たと書かれていて、高貴な力を持つ
桃から生まれた勇者が桃太郎と名付けられるのは必然だったわけです。

何十年もかけて新しい品種が開発された今でも、病虫害に弱く手のかかる作物
なので生産者も格別な気遣いで栽培している果物ですから、価格も高値安定で
なかなか気軽には買えないことが多い商品の一つです。

桃は甘味が優しく、香りも嫌味の無い柔らかい芳香なので、体調を崩して食欲
が無い時でも美味しく食べられる果物として重宝され、お見舞いの品としても
メロンと並んでよく使われています。

また、成分組成を見るとビタミンCやカリウムなどが豊富な上に、食物繊維の
ペクチンも多く含まれている健康食品としても認識されています。

このように多くの人に愛される要素をもった果物なんですが、病虫害に弱いと
いう難点があることから、農薬や殺虫剤の使用も多めになっている場合がある
ので購入時には品定めに気を遣いたいものです。



購入時には、なるべく全体に丸くふっくらとして形の整ったもので、見た目で
桃色が鮮やかな色付きの良いものを選ぶのが大切です。

全体の形が均一なのは太陽の光や栄養分をムラなく全体で吸収した証拠であり
生産者が大切に丁寧に面倒を見て育てた桃だと考えられます。

ご存知だとは思いますが、桃はとても傷つきやすい果物ですから、洗う時にも
優しく丁寧に、決してゴシゴシと擦ったりしてはいけません。

洗い方が荒いと表面に傷が付いてせっかくの香りと果汁が流れ出てしまい豊富
な果汁が特徴の果物の意味がなくなってしまいます。

後、売場でたまに見かけますが桃を指で押している人。
あれは自分が買わないのであれば、やってはいけません。迷惑行為ですね。
品定めの結果、買うとしても桃は触らなくても見た目で選ぶことが出来るので
買わない桃までグリグリと押されたら後から買う人は不幸です。

触ったなら、それらの桃も買って帰るべきであると個人的には思います。


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