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2023年・韓国(全州・ソウル)旅のお話 -7 [トラベル]

全州韓屋村から30分ぐらい歩いて、少し高台にある滋満壁画村に着きました。
ここは朝鮮戦争の時に、疎開してきた避難民が住むようになって村が出来たと
いう話があり、昔はタルトンネ「月の町」と呼ばれる貧民街でした。

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「月の町」を象徴するような壁画もありました。

「月の町」という意味は、月に届くほど高いところ=急斜面の山の土地を不法
占拠して定住する場所のない人が住むところという意味で、タルトンネという
言葉自体が良い意味ではない比喩の言葉で、朝鮮戦争終結後から漢江の奇跡と
呼ばれた韓国の高度成長までの間は、国内各地に点在していたようです。


その後、終戦と共に国の政策によってタルトンネ内に住む家に住所を設定して
違法住宅ではなく正式な住居として認定され、住民も経済的に自立して生活が
向上すると、住民たちが自宅の壁に壁画を描いて、行政と力を合わせて観光地
として観光客を誘致するようになって、タルトンネはほぼ無くなりました。

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以前は貧民街だったというイメージは全くありません。

全州だけでなく、ソウルや釜山にも文化村と呼ばれる、急斜面の住宅地があり
それぞれに、貧民街から住民やアーティストの作品を野外展示するエリアへと
進化、変貌しているので、それらの文化村の見学を観光に組み込まれたツアー
もありますし、Instagramの流行で現地に行く人も増えています。

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ハングルで何かが書かれていますが読めないのでわかりませんでした。

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元々は朝鮮戦争によって心身ともに傷ついた人たちが、平和への願いを込めて
壁画を書き始めたそうですが、何度も描きかえられることで、住民の腕も上達
し、著名なアーティストが作品を提供したりするようになってきたことで壁画
の種類も増えて、その完成度も高いというのは実際に見て思いました。

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スパイダーマンもいました。

日本のアニメーションは、人気ですから「ドラえもん」「千と千尋の神隠し」
何故か、日本でもあまりメジャーではないと思われる「けろっこデメタン」も
あり、「となりのトトロ」「銀河鉄道999」「崖の上のポニョ」までは、確認
することが出来て、描いた人の思い入れも伝わってきた気がします。

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せっかくの作品なので、次回でも話を続けます。


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