チョコレート・バトラー【2011年・韓国・タイ映画】U-NEXT 見放題 [シネマクラブ]
書いてあったので、たまには騙されてみてもいいかもと普段なら絶対にしない
予備知識なしの鑑賞をしてみました。
韓国の犯罪映画の重さは全くといいぐらい感じなくて、人を痛めつけて喜ぶと
いうタイプの強盗団のボスも、なかなかの間抜けっぽいのでコメディ映画だと
思ってしまうぐらい全体的に軽いノリのB級映画でしたが、個人的にはこんな
感じの映画は嫌いではないので、それなりに楽しめました。
ストーリーは単純で、韓国からタイ・バンコクに移住しているテコンドー師範
の一家が、バンコクでテコンドーの普及を図りつつ、息子と娘を鍛えて長男に
世界大会で金メダルを獲得させることを目標に修行に励む映画です。
というような内容だったら、10分ぐらいで飽きて投げ出しそうですが、韓国の
強盗団のボスが、海外からタイ政府に返還された国宝級の財宝(映画の中では
3,000万ドルの価値があると言っていました)のクリスの剣に目を付けて警備
の隙をついて盗み出そうとしますが、テコンドー一家の長男テヤンに阻止され
怒り心頭のボスは、テコンドー一家への復讐を誓います。
強盗団はテコンドー一家に近付き、末っ子のテプンを誘拐しその身代金として
一家が演武の場所で偽物のクリスの剣と本物をすり替えることを指示し、一家
は言われるままにクリスの剣を手渡してしまうものの、テプンとクリスの剣を
取り返すべく、強盗団との戦いを挑むという映画です。
ストーリーには捻りも深みも無いので、出演している俳優たちのテコンドーと
ムエタイ(タイ人の一家のマネージャーの娘ワワがムエタイの使い手)を駆使
した戦いぶり(映画の大半はアクションシーンです)を観る映画ですね。
個人的には全く知らなかった、タイのアクション女優ジージャー・ヤーニンの
デビュー作が「チョコレート・ファイター」というタイトルだったということ
で、実際には続編でもない韓国との合作映画に、ジージャー・ヤーニンが出演
しているというだけのかなり安易な理由で「チョコレート・バトラー」という
タイトルを日本側の配給会社が付けているみたいです。
どこがチョコレートと関係あるのか、サッパリわかりませんでしたが、作品を
観た後で、タイトルの意味が分かりました。(全く無意味ですけどね)
実際のタイトルは「The KICK」で、映画の中のアクションシーンそのままの
タイトルですが、意味のあるタイトルです。
何度も書きますがストーリー自体には見所はありませんが、コメディ調の映画
ではあるものの戦いのシーンは本当に痛そうな戦いぶりです。
本編が終わった後のエンドロール内で、ジャッキーチェンの映画と同じように
撮影中のNGシーンが挿入されていますが、怪我の頻度がかなり多くて出演者
の格闘シーンに対する本気度が現れている感じがします。
ほとんど期待しないままで観た映画ですが、拾い物という感じがします。
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