ソースかつ丼の元祖はどこでしょう？

今では地元の愛知県内でもソースかつ丼を出すお店が増えてきました。
以前なら、名古屋と言ったら味噌カツというのが定番でしたから、それ以外を
出すようなお店は、傍流扱いか、変わり者みたいな目線で見られていましたが
好みの多様化に伴い、トンカツには味噌かトンカツソースという常識は消えて
デミグラスソースとか、大根おろしとポン酢醤油なんて感じで、バラエティに
富んだ食べ方が市民権（大袈裟だな）を得てきました。



テレビのグルメ番組で取り上げられる機会が増えたこともあるかと思いますが
ソースかつ丼が全国的に知られる存在になるにつれて、地元の味へのこだわり
だけでは商売にならないと現実的に考える人が増えたということでしょうね。

キャベツが細かい千切りだったり、太めの千切りだったりする違いだとか肉の
厚さの違い、甘めのオリジナルソースのところもあれば、醤油とブレンドして
秘伝のたれを使っているところ、単に市販品のままのウスターソースをかけて
いるところなど、材料の切り方や原料肉の選択、ソースの使い方で、いろいろ
な特徴を出せるところが提供側でも個性を発揮できる料理と言えそうです。

そんな感じで、全国にテリトリーを拡大しているソースかつ丼ですが、元々の
元祖はどこなのか？というのが、ちょっとした疑問にもなっています。



初めてソースかつ丼を食べたのは、長野県の駒ヶ岳の千畳敷カールに行った時
ロープウェイで雲上まで上って、山に雪の残る景色を見ながら山小屋のような
ところで食べたのですが、眼前に広がる別世界のような風景と空気の薄い環境
という一種の異空間ということもあるのかも知れませんが、とても美味しいと
感じたわけです。（普通の地上だったら、そんなに感じなかったかも）

その時に見た観光リーフレットのようなものに、長野県駒ヶ根名物という表示
があったので、ソースかつ丼の元祖、または本場は駒ヶ根、もう少しエリアを
広げて長野県だと思っていたのですが、その後、日本各地に行くにつれて群馬
の桐生でも名物はソースかつ丼だという話を聞きまして、ありゃ一体どっちが
最初に地元の名物だと宣言したのかな？なんて思ったわけですね。



別にどっちが先だろうと全然構わないんですが、それぞれに何らかの特長とか
あるのか食べ比べてみるとか出来るといいのにね、なんてことをラーメン店が
集まった福岡県のラーメンスタジアムとかラーメン滑走路を見ると思います。

私の住んでいるところは愛知県ですから地元では当然、味噌かつ丼が一番です
と言いたいところですが、実際のところ味噌カツ丼というのは大きいモールの
フードコートぐらいしか見たことは無いです。



古くからの友人の話では、福井県こそがソースかつ丼の本場であり元祖である
ということですが、同じように我が地元こそがと思う人が、実はたくさん存在
していそうな気がするので、厳密に元祖を決めることは難しそうですね。

タグ：ソースかつ丼 駒ヶ根 桐生 福井 タレ漬け

コメント 4

転勤で長野市で暮らしていたとき、良くソースカツ丼を食べました。もう３４、５年前のことですが、そのときは長野県発祥と思っていたのですが、ソースカツ丼は各地にあるのですね。
by newton (2023-03-11 15:40) 

私が始めた食べたのは、小諸でした。
職場近くの弁当屋にもあるので、時々食べています。
by ヨッシーパパ (2023-03-11 19:41) 

newtonさん：
コメントありがとうございます。

やっぱり有名なのは長野周辺（駒ヶ根）のような感じですが、愛知県在住
の見方なので、関東の人にとっては群馬県（桐生）、北陸地方の人には
福井県というように感じているかも知れませんね。
by suzuran (2023-03-12 22:44) 

ヨッシーパパさん：
コメントありがとうございます。

コロナ禍でテイクアウトのお店が増えたこともあるからか、テイクアウト
のメニューにはソースかつ丼がありますね。地元の味噌かつ丼という弁当
はあまり見たことが無いです。（あくまでも主観的な見方ですが）
by suzuran (2023-03-12 22:46)