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エフフォーリアの引退が決定 [競馬]

昨年は、大阪杯9着、宝塚記念6着、有馬記念5着と馬券に絡むこともなく一年
が過ぎて、その前年まで1着6回、2着1回(日本ダービー)の成績を残した馬
と同じには思えないぐらい調子の出なかったエフフォーリア。



単純に早熟型という見方も出来なくはないですが、3歳までの成績が良すぎて
こんなはずでは…という思いは、関係者もエフフォーリアのファンも、そして
鞍上の横山武史騎手も感じていたと思いますので、京都記念でも単勝人気では
2番人気に推され、レースでも良い位置取りで、最終コーナーを周りましたが
直線に入ってズルズルと馬群から置いて行かれて、ゴール板の前を駆け抜ける
ことなく、競争中止という結果に終わりました。


骨折ではなく心房細動ということで、予後不良という結果にならなかったのは
不幸中の幸いでしたが、以後のレースについては調教師とオーナーサイドとの
話し合いの結果次第ということになっていました。

心房細動というのは人間にも起こりうる心臓の病気で、心臓の上の部分の心房
(下の部分は心室と呼ばれます)が細かく震えるために規則的に収縮すること
が出来なくなり、脈が不規則になる=不整脈の状態になる病気で、人間の場合
はこの状態が続くために動悸、息切れが続いて脳梗塞や心不全、腎不全などの
命に関わる大きな病気を誘発します。



競走馬の場合は人間とは違って、レース中に唐突に発症して息苦しくなるため
に走れなくなり、馬群から取り残されて競走中止になりますが、人間のように
症状が続くことはなく、しばらくすると特に治療などをしなくても治る病気と
されていますが、後続馬とぶつかって死んでしまった馬もいますから、軽度の
命に別条のない病気とは言い切れないように思います。

レース中に心房細動を起こした馬を今後もレースに使うかというのは調教師に
とっても、オーナーにとっても悩ましい問題だと思います。

人間で言えば足が攣ったようなレベルだと考えれば、次回以降ももしも症状が
出たとしても命に関わることはないだろうと思えますが、一歩間違えたら最悪
の自体もあり得るわけで、それもエフフォーリアのようにGⅠを三勝している
優駿であれば種牡馬になって、優秀な血統を伝える使命もあるわけですからね
レース中の事故で亡くすようなことがあってはならないわけです。





どんな競走馬でも、レース中に事故死することがあってはいけないのは当然の
ことなので、リスクが高いのにレースに出すことはしたくないでしょうね。
ということで、エフフォーリアは急遽引退が決まり、生まれ故郷の北海道へと
帰って社台スタリオンステーションに繋養されることが決まりました。

横山武史騎手にとっても残念だと思いますが、三年後にはエフフォーリアの仔
に騎乗して日本ダービーを目指すことも出来るのですから、馬にとって適切な
判断をされたと思います。

社台スタリオンステーションに繋養されるということは、もしかしたら見学に
行ったら会えるかもしれないので、それはそれで楽しみになりますね、なんて
思いましたが、コロナ禍で中止になっている見学は出来るようになるのかな?
いろいろと制限事項が増えるかも知れませんが、見学再開になって欲しいなと
そんなことも思う、エフフォーリアの引退でした。


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