彦根鉄砲隊の演武 [トラベル]
駅の近くにあるコンフォートホテル彦根に宿泊して翌朝に備えます。
コンフォートホテルは全国のどこに泊まっても朝食が無料でついてきます。
人によっては朝食代金込みの宿泊費だという見方をする人もいますが、そこは
どうなんでしょうね、個人的にはひねくれ過ぎだと思います。
という話はともかく、駅の東口にあるホテルから彦根城までバスに乗って移動
するレベルの距離だとは思いましたが、日頃の運動不足を少しでも解消すると
いう目的で彦根城まで歩きました。
彦根城天守は御存じの通り、松本城、犬山城、姫路城、松江城と同じく国宝に
指定されている戦争で燃えていない天守です。
築城を命じたのは徳川家康で、1604年に着工し20年の歳月をかけて完成。
元々は徳川四天王だった井伊直政に豊臣方の抑えとして佐和山城を入城させた
ものの井伊直政が関ケ原の合戦おいて負傷し、後に死亡したことから井伊直政
の長男である井伊直継に代替わりをしたのに合わせて、家老の木俣守勝が移築
計画を徳川家康に諮り出て、徳川家康の許可が出たことで着工しました。
大坂冬の陣で工事が中断したり、井伊直継が家康の不興を買って弟の井伊直孝
が井伊家の当主になり、家康の命により彦根藩藩主となったことで初代城主は
井伊直孝ということになっています。直継は分知して上野安中藩の当主に転属
ということで、実際の人柄まではわかりませんが井伊直孝は家臣のウケが悪く
徳川家康からはその人望の無さから後継者として認められなかったようです。
そんな人間関係のドロドロはどこの藩でもあったようですが、彦根藩には甲冑
を赤(朱色)で統一した「井伊の赤備え」と呼ばれた鉄砲隊が配備されていた
ということで、当時の古式砲術を披露する彦根鉄砲隊の演武を偶然、見ること
が出来ました。(お城に着くまで知りませんでした)
お濠を挟んで向かい側に、赤い甲冑の彦根鉄砲隊の隊員?が並んでいます。
構えて!の号令の元、空砲とはいえ人の方に銃口を向けることは出来ないので
斜め上の空に向かって構えます。
引き金を引くと大きな銃声と共に白煙が上がり、見物客から拍手がわきます。
火縄銃の弾は現在の銃弾のような形ではなく丸い玉だったので、命中率が悪く
槍を持った武将との1対1の戦いでは有利性は低かったみたいですが、銃声だけ
でも充分に相手に恐怖心は持たせたことだろうなと思いました。
1発撃った後は弾を込めて、火を点けなければならないので連続して発砲する
ことが出来ないので、一発必中で相手を仕留められれば良いでしょうが、命中
させることが出来ないと槍や刀で逆襲されるので、織田信長が長久手の戦いで
武田騎馬隊を撃破したように、何列もの鉄砲隊が順次入れ替わって連射をする
戦術を使わないとリスクは高そうですね。
弾を込めたら再び、構えて、撃て!という動作が何度か繰り返されました。
何度かの発砲の後で、今度は立膝での一斉射撃になりました。
一通りの演武が終わると記念撮影会ということで、甲冑姿の鉄砲隊員と一緒に
写真が撮れます(無料です)が、自分の写真を撮るのは好きではありませんと
いうことで、自分の写真は撮ってもらっていません。
彦根城といえば、誰でも知ってる「ひこにゃん」がお出迎えかと思いましたら
鉄砲隊のゆるキャラは「ひこどん」ということで、赤いひこどんがいましたが
やっぱり、ひこにゃんほどの認知度はなく、来場している人達からもアイドル
という扱いはなかったように見えました。
ひこにゃんは、ゆるキャラ界のトップアイドルだから仕方ないよね。
静岡の田舎の城主から家康に仕えて大出世をした方のお城ですね、
by kousaku (2022-09-22 14:11)
昔天守閣迄登った記憶があります。
by JUNKO (2022-09-22 14:49)
kousakuさん:
コメントありがとうございます。
井伊家は元々は遠江井伊谷城の城主でしたが、大河ドラマで有名になった
女城主、井伊直虎(次郎法師)が数々の不幸が続く境遇の中で養子として
育てたのが徳川四天王と呼ばれるまでの信頼を得た井伊直政で、井伊家の
再興に辣腕を振るったとされていますね。
実際に彦根城が完成した時には故人でしたが、彦根市の発展の礎を築いた
として彦根駅前に銅像がありました。
by suzuran (2022-09-22 22:28)
JUNKOさん:
コメントありがとうございます。
彦根城とか犬山城の天守に登る階段は狭くて、角度が急で怖いので子供の
頃には気になりませんでしたが、今の歳になってからは避けています。
足を踏み外して落ちる確率が相当高そうなんで事故防止です。
以前はスカート姿で来城して、階段を前にして固まっている女性を見る
ことがありましたが、今は歴女と呼ばれるぐらいに天守内の様子を知る
人が多くなって、場違いな姿の人はあまり見かけなくなりました。
by suzuran (2022-09-22 22:33)