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増え続けているクラミジアの感染 [健康・医療]

クラミジア感染症って、ご存知ですよね?
日本では一番多いSTD(性行為感染症)のことで、妊娠の検査や不調のために
産婦人科を受診した人の5%程度の人から検出されているものです。



梅毒やエイズとは違って表面上に現れることが少なく、症状に気付かない人も
多いので、放置されたままで感染が広がっているという状況にあって、現在は
10代の少女の半分程が感染している危険性があるとも指摘されている感染力の
強い性行為感染症です。


クラミジアが、なぜこんなにも広がってしまったのか?という原因については
援助交際とか性行為の低年齢化、なんてことが指摘されていますが、初体験の
年齢は平均的には20年前と大差はありませんし、援助交際(最近はパパ活)も
実態としては、せいぜい5%程度の少女が恒常的に行なっている程度だと推測
されていて感染者が拡大していることとは無関係だとされています。



では、真の原因は何か?ということになりますが、性行為の概念が旧世代とは
大きく変わっているのが一つあるのではないかと推測されています。

一昔前にはセックスにコンドームは必須であるという社会常識があって、特に
妊娠や病気の感染があってはならない高校生や未成年では避妊という意味合い
だけでなく、いろんな意味でのリスク回避として、コンドームの使用は男性の
義務という考え方が強かったものでした。

高校在学の頃、私のクラスにもプレイボーイを気取って、年上のお姉さんとか
とデートしていることを自慢しているのもいましたが、しっかりとコンドーム
を持っていて自分のリスクを考えて行動していましたから、今になって思うと
なかなか地に足の着いた少年だったようです。

が、最近はナマ(コンドームを着けないセックス)でしないと愛がないという
勘違いというか、女性を大切にしない男が増えているようで、ナマでさせない
なら別れるとか、自分を信用しているならコンドームは要らないはずだと戯言
を言っているようで、基本的に気の弱い女子や基礎知識のない女子は、そんな
チャラい男の要望を受け入れてしまうことが多いような感じです。

その結果、クラミジアを受け入れてしまうことになるわけですが、それ以前に
クラミジアは性器同士が結合するセックスだけでなく、口による性器愛撫とか
キスだけでも感染する力を持っています。

ですから、セックスはしないけど口でならしてあげる、とか高校生だからキス
だけで我慢してね、なんて言っていても全て感染源になってしまいます。

このあたりが敷居が低くなったという由縁であるわけで、本当に大好きなA君
とはナマでセックスしちゃうけど、膣外射精だから妊娠は大丈夫なんて考えて
いる女子がいて、B君とはキスだけは許しちゃうなんて言えば、双方が感染の
リスクがありますし、B君が他の誰かとキスしたのなら、さらに感染者は増加
するというわけで、ドンドン媒介されていくということになります。



そんなわけで男子の陽性率は20%、女子の陽性率は50%になっています。
一線を越えるのは怖いけど、でもキスぐらいならと考えている限り、感染者は
増加の一途を辿り、特に性教育の遅れている日本では、いまだに女子が生理に
なる理由と妊娠の生物学的な話(膣内で射精しなくても妊娠するというような
具体的な話はしません)ぐらいしかしないため、性行為感染症の予防について
基礎知識を持った高校生はそんなにはいないでしょう。

確かにクラミジアで死ぬようなことはありませんし、男子の場合は尿道炎程度
で済んでしまうので、深刻に考えないことが多いのですが、たとえ男子の場合
でも、尿道炎が治ったとしてもクラミジアの菌が残ることは多いので、感染源
としてのリスクはいつも持っているわけです。

また女性の場合は子宮頚管炎という病気の元になりますし、内性器の細胞自体
を傷つけてしまうので、もしも相手がHIV感染者の場合には高い確率で、HIV
(エイズ=免疫不全症候群)に感染するリスクを持ってしまいます。

本人に自覚症状がなく、思い当たるような行為をしていないとしても冗談半分
で同性同士がキスをしたとかの場合でも、感染の危険性はありますので、少し
危ないことをしてしまったかもしれないという自覚があれば、念のために検査
をしてみるぐらいの用心深さは必要です。


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