世界の航空会社ランキング・2022年

まだ今年は始まって半年しか経っていませんが、2022年度版の世界航空会社
のランキングが発表されました。



最近でこそ運航率80％とか90％の航空会社が出てきましたが、日本国内でも
日本航空や全日空で40％前後、フジドリームエアラインズなどの地域航空会社
だと、もっと少ない定期便の運航率の時期があったので、本当の意味で世界の
航空会社を対等に評価できるのは来年以降になるのではないでしょうか。

ランキングで1位になったのはカタール航空。
パンデミックと世界が大騒ぎしている時でも淡々と定期便を飛ばして、世界の
航空会社の中で、ほぼ独り勝ち状態で利益を出していた運航実績が評価された
ということで、日本は与野党含めて感染症対策に対応できる政治家がほとんど
いなかったという点と、厚生労働省、経済産業省、国土交通省、文部科学省の
役人が上しか見ない役立たずの幹部（政治家に取り立ててもらおうなんて気概
のない奴ほど仕事は無能だと相場は決まっています）だったのが痛いですね。

各省庁で政治家に摺り寄らずとも仕事が出来る人達は、実務は優秀でも上司が
バカだから決定権や決裁権が無いので、重要な局面では実務に関われないので
その辺りの上下関係を整理できる本当に優秀な幹部が必要ですね。



という話はともかく、国際線を運航するような航空会社だと政治家の意向とか
関係省庁との駆け引きもあるので、会社のトップの方針を実行するのも大変な
苦労があると思うので、日本の航空会社が上位になれないのは外的要因が多い
というように見ています。

2位は、ニュージーランド航空
オーストラリアのカンタス航空と同じく、北半球の各主要都市との距離がある
ということで、航空機整備（洋上飛行での故障は高リスクなので避けたい）に
定評があり、事故率が世界最低の安全な航空会社だと評価されています。



ニュージーランド航空は、カンタス航空が優等生的、模範的なのに対して少し
くだけたカジュアルな要素を取り入れた機内サービスや安全ビデオで知られて
いて、過去からずっと、1位か2位の常連になっています。

3位は、エティハド航空
使用機材の機体年齢が若く、安全評価が高いのに加えて、燃料効率の良い機体
の運航と二酸化炭素の排出削減に積極的という部分が評価されての3位です。
アラブ首長国連邦のアブダビの会社がエティハド航空で、ドバイの航空会社が
エミレーツですが、こういうランキングでは大体エティハド航空がランクイン
している割に、エミレーツは大体トップ10から外れています。

4位は、大韓航空
貨物（ロジスティックス）の評価が高く、アシアナ航空との合併で旅客部門の
サービス向上にも取り組んでいることが評価されています。



5位は、シンガポール航空
毎度おなじみですが、上級クラス（ファーストクラス、ラッフルズクラス）と
空港ラウンジの接客の評価が高いですね、実際に乗って思ったのは上級クラス
の乗客とエコノークラスの乗客では、やっぱり扱いが違うと感じました。
エコノミーに乗るのであれば、シンガポール航空を使う必要はないです。

6位は、カンタス航空
ニュージーランド航空のところで書いたように世界一安全な航空会社です。
便数が削減されていましたが、オーストラリア政府が海外からの訪問客に門戸
を開放したことで、コロナ禍前の運航に戻りつつあります。

7位は、ヴァージン・オーストラリア航空
老舗のカンタス航空に対して、新興企業ですがヴァージン・アトランティック
航空のサービスポリシーを受け継いで、評価の高い航空会社です。

8位は、エバー航空
台湾の中華航空はどうしても数回の事故を起こしたイメージがあるので台湾の
航空会社というと、いろいろな新しい取り組みをしているエバー航空を選ぶと
いう気持ちは、よく理解できます。
中部国際空港にはキティちゃんジェットが来ていましたが、まだ復便にまでは
至っていません。タイガーエアの復便の話は聞きますが…。

9位は、ターキッシュエアラインズ
あまり日本では知られていませんが、トルコ航空の評価ポイントを見ると全体
で平均的に高得点がつけられているので、乗って分かる航空会社かな。
大体の会社は特に高得点な部門や分野があるのに対して、高得点を稼ぐ部門が
無い反面、得点を下げる失態もしないのがターキッシュエアラインズですね。

10位は、全日本空輸
ちなみに日本航空は13位ですが、日本航空のマイルを集めている私から見ても
全日空の方がマイルの価値（日本航空は客席利用率の繁閑によってマイル数が
変わるのに対して、全日空はマイルの減算を実施しているため、同じ路線でも
全日空の方が必要マイルが少ない例が多い）は高いと思います。

日本航空のマイル利用時のルールやマイル積算率が向上しない限りは２0年以上
利用しているカードですが、JALカードからANAカードに変えようかなと検討
を始めたぐらいなので、やはり全日空の方がいろんな部分で良いと思います。


このランキングではヨーロッパの航空会社が入っているのが珍しいです。
大体、欧米の航空会社は機材が古いか、サービスがドライだとしてウケません。

タグ：航空会社 カタール航空 ニュージーランド航空 全日空 大韓航空