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旅行シーズン・静脈血栓症にご注意 [健康・医療]

コロナ感染症は相変わらず10,000人以上の新規感染者が出ていますが、日本の
政府は感染の拡大を防ぐ意思はないようで、GO TO トラベルの再開時期など
利権の絡むような話、何よりも先に政治家たちが自分たちのポケットの中へと
どれだけの見返りがあるのか、を試算しつつ再開を推し進めるようです。



ということで、ゴールデンウィークは過去二年間を大きく超える予約が入って
いるということで、飛行機や長距離列車、高速バスなどの交通機関は久し振り
に満席情報を出しているところもありますね。


事故に遭わず、感染リスクも避けて安全に楽しく旅行が出来るのが一番ですが
乗り物に乗ることでリスクが高まり、最悪の場合には命を落としてしまう危険
もある急性の病気が旅行中の、危険要因の一つになっていることは、ご存知の
人も多いかと思いますが、他人事だと感じている人も多いと思います。

世界保健機関(WHO)の調査結果によれば、4時間以上の長時間フライトで
静脈血栓症=エコノミークラス症候群を発症するリスクは、短距離フライトの
約二倍になるということになっているのですが、これは飛行機だけが対象の話
ではありませんし、座席の前後幅が窮屈な人だけの問題でもありません。

リスクとしては飛行機のエコノミークラスだけではなく、ビジネスクラスでも
鉄道やバスなどの乗り物であったとしても四時間以上、同じ姿勢で乗り続けて
いると同じように太股に負荷がかかって静脈が圧迫されることになります。

例えば、東京から博多までの区間を新幹線で移動したら約五時間かかります。
同じ移動でも一時間半程度の飛行機と比較すると、静脈血栓症になるリスクは
約二倍になるわけで、飛行機ではなく新幹線だからエコノミークラス症候群に
なることはないというのは根拠のない話です。

新幹線の場合は、飛行機よりも気軽に席を立つことが出来ますから、長い時間
ずっと同じ姿勢を保ち続けるということは少ないかと思いますが、太股の部分
が圧迫された状態が長時間続くという点では発症原因になり得ます。

そういう意味では、事務職の勤務形態(ほぼ同じ姿勢で椅子に座り続けている
状況)でも大差ありませんよね。そういうわけでエコノミー症候群は乗り物に
乗っていなくても発症する危険性がありますから、一時間に一回程度は立って
少し歩いたり、飲み物を飲んだりして、可能な限りこまめに体を動かした方が
リスクを減らすことが出来るわけです。



ちなみに、「エコノミークラス症候群」という名称ですが、実際にはビジネス
クラスでも、ファーストクラスでも起こりうることなのは冒頭部分でも書いた
通りで、多少なりとも窮屈を感じるようなスペース(体が自由に動かしにくい
レベルのスペース)で、移動できない(移動しない)状態を長く続けることは
周囲の人も含めて注意が必要な状態です。

静脈血栓症の症例調査の報告においては、短期間のうちに何度も飛行機を利用
したような場合(経由地での乗継、乗り換え)は、さらに危険度が高まったと
いう指摘もありますから、特に接続時間の短い乗り継ぎや乗り換えをする時は
足を延ばす時間が短くなるので、出来れば座らずに駅や空港内をウォーキング
するぐらいの運動をした方がリスクを減らすことが出来ます。

後、特にリスクが高いのは、肥満体型、避妊薬(ピル)を飲んでいる女性だと
されていますから、該当する人は特に注意して旅先での突然死、という最悪の
結末を迎えないように注意をして下さい。

なお、コロナ禍で推奨されている在宅勤務ですが、家の中で椅子に座り続ける
ことによって、エコノミークラス症候群を発症する例が増えています。
突然、肺血栓や脳血栓を起こして急死に繋がることもありますので、旅行する
予定もないし、というわけでもなくリスクは家の中にもあるので要注意です。


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