悲報 エアアジア・ジャパン返金無し [トラベル]
破産したエアアジア・ジャパンの破産手続きが廃止されました。
簡単に言うと、チケット料金の返金は無しという最低の結果が確定しました。
通常であれば、会社が破産した場合には、最優先で公租公課の弁済、従業員の
未払い賃金の支払いなどが行われた後、債権者に対する弁済が行われる流れで
あり、今回のエアアジア・ジャパンの場合も、21年4月以降に返金を行う予定
(返金を行える見通しは立っていませんという社告は出ていましたが)だった
はずで、半ば諦めていた人も多いかとは思います。
エアアジア・ジャパンは、元々リースの航空機を使用していた上、オフィスも
中部国際空港内に間借りしていたので資産がなく、リースしていた3機の機体
をリース会社に返却した後は、現金もほとんどない状態だったようです。
破産の一か月前ぐらいに、1,000円ぐらいで安売りチケットが出た時に福岡の
チケットを買おうかと一瞬思いましたが、航空会社の情報やエアアジア本体の
トニー・フェルナンデスのインタビュー記事を読んで、日本からの撤退を予感
したので、エアアジア・ジャパンのチケットの購入は止めて、ジェットスター
で5,000円ぐらいのチケットを買いました。
それから一か月後に運航停止、破産のニュースを見て、座席指定料金など含め
数千円ではありましたが、無駄にならなくて良かったと思いましたが、現状で
直接購入者が約23,400人【約3億7,100万円】、旅行会社経由で人数は不明で
【約1億4,900万円】で、合計5億2,100万円の未払い払戻金が残っています。
資産がないため、債権者に分配する原資がなく、公租公課や未払い賃金を按分
(限られた原資を一定の割合で配分するため、未払い賃金も全額は支払われて
いないということです)した後は、債権者に支払う原資がないことが確定した
ため、破産手続きを進めることが出来ないと判断され、破産手続き廃止という
結論が東京地方裁判所から発表されました。
3億7,100万円を、23,400人で割り算すると、一人当たり平均で約15,855円の
損金になるわけですから、裁判所はエアアジア・ジャパンとしての支払い能力
がないとは判断していますが、株主で取締役を派遣していた、エアアジア本社
や楽天、アルペン、ノエビアが返金する道義的な責任は無いのでしょうか。
それぞれの会社の利用者から見ても、信用を棄損する話だと思いますけどね。
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