世界で一番アルコールに強い動物は [動物・ペット・虫の話]
いる反面、アルコールの分解酵素が少ない人は、いわゆる悪酔い状態になって
リバースすることになり、それがさらに重度の場合には急性アルコール中毒に
なって命が危険に晒されることになります。
悪酔いのメカニズムは単純な話で、アルコールが体内に吸収された時点で脳に
アルコールが到達すると酔っぱらった状態になるわけですが、肝臓に届いたら
化学分解され、アルコールはアセトアルデヒドになります。
アセトアルデヒドは単純に言うと毒物であり、この状態になると酒を飲んだ人
は吐き気や頭痛を感じるようになり、トイレに辿り着くまで間に合わないほど
の気持ち悪さは、この物質によるもので日本人の場合は、アセトアルデヒドを
分解する酵素が少ないために、アセトアルデヒドが体内に滞留して二日酔いを
引き起こすことになります。
分解酵素が早く働けば、アセトアルデヒドは酢酸に分解され、さらに炭酸ガス
と水に分解されるので吐き気や頭痛は収まります。単純に言えば、分解酵素を
多く持っている人はアセトアルデヒドが体内に溜まらないので、気持ち悪いと
いう症状が出る前にアルコールが処理されてしまうので酒に強いということに
なるわけですね。女性は基本的に分解酵素が少ないので悪酔い状態、酩酊状態
になり、酒に強い男と一緒にベッドで朝を迎える(これは準強姦罪で、犯罪に
なるわけですが、日本では何故か笑い話になったりするので未開の国ですね)
ということになったりするわけです。お酒には気を付けましょう。
という話を続けるわけではなくて、今回はアルコールに強い動物の話です。
普通は、動物が気分転換でアルコールを飲んで憂さ晴らしをするなんてことは
ないので基本的に野生動物はアルコールの分解酵素を持たず、アルコール類を
飲んだりしたら命の危険があります。
ところが、ハムスターはアルコールを飲んでも脳に行かないために、酒に酔う
ことがないという特殊な体質を持っているので、アルコール自体の味が好きで
隠しておいた穀物が発酵してアルコールになると、喜んでアルコールを飲んで
しまうらしいのですが、肝臓の分解酵素が驚異的に効率よくアルコールを分解
するので血中アルコールの濃度が酩酊レベルになることはないようです。
お酒を嗜む程度の方はともかく、浴びるほどお酒を飲んでも悪酔いしない体を
欲しい場合は、ハムスターの肝臓の一部を移植してもらうと、トコトン悪酔い
をしない肝臓の持ち主になれるかも知れません。
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