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英国のスノーフォールが事故死 [競馬]

ディープインパクトが遺した最高レベルの牝馬として、将来、競走馬を引退後
も大きく期待されていた英国オークス、アイルランドオークス、ヨークシャー
オークスを三連勝したスノーフォールが骨盤の負傷により、回復が見込めない
ということで安楽死の処置を取られました。



二歳デビューの時は初勝利までに三つのレースを要するなど、あまり目立った
活躍はありませんでしたが、三歳になってミュージドラステークスで勝った後
英国オークスに出走し、16馬身差の大差をつけて優勝し、5月のターフに雪が
降ったと実況されるほどの衝撃的な勝ち方をしました。


その後、アイルランドとヨークシャーオークスを勝ち、凱旋門賞と同じ競馬場
で開催されるヴェルメイユ賞に出走し、当然、勝つものと思われていましたが
2着に終わり、古馬との競争になる凱旋門賞では6着でした。





三歳最後のレースとしてチャンピオンズフィリーズ&メアステークスに出走し
3着でレースを終えて休養に入り、2021年は終わりました。

そして今年、まだレースに出走はしていませんでしたが、馬房内でどのような
事故に遭ったのかはわかりませんが、厩舎スタッフが食事後一時間程で様子を
見に行った際には骨盤に重傷を負って、脚が不自由な状態だったようです。

獣医師とスタッフによって懸命な看護は行われたようですが、回復の見込みが
立たない(馬が動けなくなると蹄葉炎を発症する例が多いので、骨盤の怪我が
直接の原因ではなく、蹄葉炎かも知れませんがあくまでも推測です)ことから
安楽死という決断に至ったとされています。

1月11日には、2021年のカルティエ賞(ヨーロッパ競馬の年度代表馬を選出)
で、最優秀三歳牝馬を受賞したばかりなんですが、もしかしたら受賞した時は
すでに死亡していたかも知れません。

競走馬としての能力喪失であれば、繁殖牝馬として次世代に血統を繋いでいく
ことが出来ましたし、それもダメだとしても生きていれば、顕彰馬として余生
を暮らすことも出来たはずですからね。

雪の降らない五月に注目を集め、雪が降る時期にひっそりと消えて行くなんて
スノーフォールという名前が可哀想すぎます。とても残念なニュースです。


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