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ダービー馬・ワグネリアンが急死 [訃報・追悼]

JRAのレースの中で、馬齢限定のレースは2歳から3歳の間にGⅠからGⅢまで
いくつかあり、競走馬にとっては一生に一度だけしか出走機会の無いレースに
なるわけですが、そんな中でも3歳のクラシック路線は牡馬、牝馬とも将来の
価値(牡馬は種牡馬、牝馬は繁殖牝馬)に直結するレースと言えます。



繁殖牝馬は一年に一頭の仔を産むわけですが、種牡馬の場合は種付けシーズン
の三か月ほどの間に200頭以上の牝馬を妊娠させるのが仕事になるわけですが
逆に言えば、繁殖牝馬200頭に対して1頭いれば良いわけですから、種牡馬に
なるというのは牡馬にとっては超難関になるわけです。


天皇賞に勝っても、ジャパンカップに勝っても、有馬記念に勝っても種牡馬に
なれない場合がありますが、日本ダービーに勝てば、ほぼ間違いなく引退後は
種牡馬になるのが日本の競馬界なわけで、ダービー馬の仔をダービー馬にする
というのは競走馬の生産をしている人にとっては目標でもあるわけです。

そんなわけで、三冠レースの中でも特に重要視されているのが日本ダービーと
いうことになりますが、冒頭にも書いたように競走馬の一勝の中で一度だけの
機会である日本ダービーに優勝できるのは、約7千頭のなかで1頭だけです。



そんな貴重な日本ダービーの勝ち馬であり、日本の競走馬生産界の至宝とまで
言われていたディープインパクトの直仔であるワグネリアンが急死しました。

2015年2月10日生まれの7歳馬、昨年のジャパンカップ参戦後(レース結果は
18頭立て18着で完敗)体調を崩して、栗東トレーニングセンターの診療所に
入院していたワグネリアンが多臓器不全で亡くなりました。

馬主はディープインパクトの馬主でもあった金子真人氏。
日本ダービーで優勝して、ステップレースの神戸新聞杯でも1着になり菊花賞の
優先出走権を獲得しましたが、距離が長すぎるということで天皇賞・秋に出走
を予定していましたが、体調が本調子ではないという理由から放牧に出されて
翌年の大阪杯でレースに復帰しましたが、大阪杯とジャパンカップで3着以外
馬券に絡むことは無く、勝ちきれないレースが続いてはいましたが、血統的な
背景もあるので引退すれば種牡馬になるのは間違いなかったと思っています。



ワグネリアンの最後のレースは昨年11月28日のジャパンカップ
ほんの一か月と少し前に参戦し、その後入院して胆石が溜まっていたという話
なんですが、馬の手術は体が大きいこともあり人間のようには出来ませんから
胆石を取り除くことは出来ず、胆管に胆石が詰まってしまったため多臓器不全
の状態になり、治療の甲斐なく亡くなってしまいました。

ワグネリアンの冥福を祈ります。


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