エアバスA380が製造終了 [飛行機・鉄道・自動車]
国内線でも主要機材でした)の主力機として飛んでいた頃、さらに大型の機体
として開発されたのがエアバス社のA380でした。
B747が機体の前部のみ二階建てなのに対して、A380は機体全てが二階建ての
仕様でオールエコノミーの短距離仕様のレイアウトならば1,000人以上が搭乗
可能な超大型機で、国際線のコストが下がってさらに割安で利用できるように
なると期待されていましたが残念なことにそうはなりませんでした。
原油高による航空燃料の高騰と環境保護に対する世界の取組は地球温暖の進展
によって、遅滞なく進めることが必要な最重要課題となり、4発のエンジンを
搭載し、大量の燃料を消費し、同時に大量の二酸化炭素を排出する超大型機は
時代のニーズから完全に外れてしまい、世界各国の航空会社は運航する機体の
ダウンサイジングに全力を傾注する時代になりました。
当初はA380の登場を歓迎していた航空会社も、時代の流れに逆らうことには
懐疑的でキャンセルや運航していた機体を早期に退役させて、航空機の墓場と
されているネバダ州の砂漠で転売先を待つ機体が増えています。
日本においては元々、日本航空も全日空も発注はしていませんでしたが、今は
社長が変わっているスカイマークエアラインズが、ホノルル線の開設用として
二機発注したものの、会社自体が屋台骨が傾いたために、止む無くキャンセル
というところで。全日空がスカイマークのサポート企業として名乗りを上げた
関係だと思いますが3機のA380の正式契約をしましたので、日本の航空会社の
中では全日空のみが保有している機材になります。
サウジアラビアにあるメッカの巡礼の搭乗客を想定しているためにアラブ諸国
の航空会社がA380の主要導入先で、もっとも多い航空会社であるエミレーツ
はA380を123機保有しています。
香港にて、シンガポール航空
ソウルにて、アシアナ航空
実機は香港とソウルの空港で見ただけで、日本国内の空港では見たことがなく
当然、搭乗したこともありませんので機内の様子についてはわかりません。
画像ではわかりますが、それでは雰囲気を伝えることは出来ないので、機内の
様子については書けないです。
計画段階では、もっと売れる機体のはずだったと思いますが最終的に251機で
製造終了になっていますので、設計段階から試作機などの経費も含めると赤字
で終わったプロジェクトになるのではないかと思います。
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