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日本ダービー馬・ドゥラメンテが急死 [競馬]

毎年、夏になると元競走馬の訃報(新聞などの報道機関では、人間ではない馬
の死亡記事に訃報という言葉を使ったり、逝去という言葉は使ってはいけない
という決まりがあるらしいですね)が発表されるので、今年はそれがないこと
を期待していましたが、残念なことに2015年に皐月賞と日本ダービーを勝って
二冠馬になったドゥラメンテが亡くなりました。



三年前に、ディープインパクトと同じ年に逝ってしまったキングカメハメハの
血統を継承する有力種牡馬として期待されていて、キタサンブラックと同世代
の9歳で亡くなってしまうというのは本当に残念なことだと思います。


繋養されていた、社台スタリオンステーションの事務局長のコメントによれば
一週間ほど前から右前肢の外傷を治療していましたが、治ってきていたという
ことで、前肢の怪我が原因ではなく、8月30日頃から発症していた腸炎が急速
に悪化して、そのまま8月31日の午後7時に死亡してしまったようです。

ノーザンファーム生産で、社台グループの礎を作ったノーザンテーストの血統
を持つダイナカールと凱旋門賞馬のトニービンの間に生まれた代表産駒である
エアグルーヴとサンデーサイレンスから生まれた、名牝アドマイヤグルーヴと
キングカメハメハから生まれたドゥラメンテは、社台グループの歴史を作った
名馬たちの血統を全て引き継いでいる名馬であり、これからの日本競馬の歴史
を作っていく使命を持った馬だと思っていました。

日本ダービーを勝った後、骨折が判明し、2016年2月まで治療と療養、調教が
続けられ復帰戦の中山記念を勝って、世界の強豪馬が集まるアラブ首長国連邦
のドバイに遠征し、ドバイシーマクラシックに出走したものの2着でした。
ただ、このレースでは落鉄(馬は蹄の保護のために、蹄鉄を装着してレースに
出走しますが、蹄鉄が外れるとスパイクシューズを履かずに裸足で競技に臨む
ような状況になり不利です)していたことが判明しました。



帰国後、宝塚記念に出走して2着に入りましたが、ゴール後に故障が判明して
競走馬を引退して種牡馬になっていました。



現時点では産駒の重賞勝ちはタイトルホルダーの「弥生賞」のみですが、まだ
最初の産駒が2020年デビューですから、現在の出走回数は844回だけです。
これからの活躍が期待されていたことは間違いないわけで、本当に残念としか
言いようがないです。天国でのんびりと草を食んで欲しいですね。


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