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2021年・F1 第12戦 ベルギーGP 予選結果 [モータースポーツ]

FP2の終了直前にクラッシュしたマックス・フェルスタッペンですが、本人に
怪我はなく、マシンについても予選・決勝用の三基目のエンジンではなく今年
の始めから使用している古いエンジンの上、フロアも決勝で使用するつもりの
なかったものだったので、予選・決勝には影響しないことがわかりました。




ということで、問題はないということですが、エンジンの使用基数に後がない
ということに変わりはないわけで、エンジンに負荷がかかるクラッシュは今後
絶対に起こせないというプレッシャーに変わりはありません。

だからと言って、他のドライバーよりも早めにアクセルを緩めたり、コーナー
の手前で誰よりも早くブレーキをかけることも出来ないのが、F1ドライバーの
仕事なので、エンジンやシャシーを壊さないという課題と、誰よりも速く走り
抜けなければならないという矛盾の中で後半シーズンを戦わなければならない
わけですからね、プレッシャーも相当あるかと思います。


そんな状況の中でのFP3はリアウイングを極薄にして、ダウンフォースよりも
速さ重視のセッティングにしたレッドブル・ホンダが速さを取り戻したことで
1番手にマックス・フェルスタッペン、2番手にセルジオ・ペレスという順位で
FP3のセッションを終えました。

3位に1秒差をつけて最速のレッドブル・ホンダ二台に続いたのが、メルセデス
のルイス・ハミルトンで、マックス・フェルスタッペンとの差は1秒でした。

FP2でウォールに接触してマシンを壊したシャルル・ルクレールは、接触直後
は軽微なダメージだと思っていたようですが、簡単に修復できるレベルの破損
ではなかったため、シャシー交換をしてのFP3出走ということになりました。

そして予選の結果です。
角田裕毅はQ1で脱落、雨中のレースの経験が少なく速さが足りなかったと本人
のコメントにもあるように、経験によって補われるものはあると思いますから
マシンを壊すことなく決勝に進んだことを、まずは評価するべきでしょうね。
結果として17番手スタートになりました。

ハースとアルファロメオは定位置のQ3で脱落、フェラーリもQ2で二台が共に
脱落して、前回よりも不調な感じに見えました。

雨の降り方が激しくなってウェットタイヤを装着して始まったQ3で、開始早々
にマクラーレンのランド・ノリスが単独事故を起こし、赤旗中断。



セバスチャン・ベッテルが、路面の水の多さから危険なので中止するようにと
無線で連絡していた矢先の事故で、ベッテルはコース脇のランド・ノリスの車
に近付き、ランド・ノリスが親指を立てて意識があることを確認する優しさを
見せました。レース後のスタンドでゴミ拾いをしたり、こういう場面で気遣い
が出来るセバスチャン・ベッテルを人として尊敬します。



ランド・ノリスは自力でマシンから出たものの左腕に怪我をしていたためX線
検査をするために病院に搬送され、結果についてはまだ不明です。
かなり激しいクラッシュで数回スピンしながら道路を横断しているので後続の
ドライバーが巻き込まれなかったのは不幸中の幸いでした。



最終的な結果は以下のようになっています。
1.マックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)
2.ジョージ・ラッセル(ウィリアムズ)
3.ルイス・ハミルトン(メルセデス)
4.ダニエル・リカルド(マクラーレン)
5.セバスチャン・ベッテル(アストンマーティン)
6.ピエール・ガスリー(アルファタウリ・ホンダ)
7.セルジオ・ペレス(レッドブル・ホンダ)
8.バルテリ・ボッタス(メルセデス)
9.エステバン・オコン(アルピーヌ)
10.ランド・ノリス(マクラーレン)



雨中の予選だったことから、ウェットの経験や得意・不得意の差が出たという
見方が出来るかも知れませんが、ウィリアムズのジョージ・ラッセルが2番手
スタートを獲得したのは凄いことですね。オーナーが変わって活動資金が増加
したこともあり、技術者が質量ともに増えたとかハード面の進化もあり、昨年
までよりも戦闘力が向上しているのが結果として現れているようです。



メルセデスは発表はしていませんが、ルイス・ハミルトンのパートナーは既に
決定済みとのことなので、バルテリ・ボッタスの放出、ジョージ・ラッセルの
チーム加入ということになるような気がします。

ダニエル・リカルドやセバスチャン・ベッテルが上位に来ているのは経験値が
高いことも関係しているのかなと思いますが、経験値が高いはずのアルピーヌ
のフェルナンド・アロンソは14位に沈みました。雨中の走行は危険だからとか
なにか言い訳をしそうですが、この人の自慢話と言い訳はもうたくさんです。

今回は前回(ハンガリーGP)の多重事故のペナルティとランド・ノリスは事故
によりギアボックスを交換しているのでグリッド降格ペナルティがあるために
予選結果とは違う位置からのスタートになります。

1 マックス・フェルスタッペン レッドブル・ホンダ
2 ジョージ・ラッセル ウィリアムズ
3 ルイス・ハミルトン メルセデス
4 ダニエル・リカルド マクラーレン
5 セバスチャン・ベッテル アストンマーティン
6 ピエール・ガスリー アルファタウリ・ホンダ
7 セルジオ・ペレス レッドブル・ホンダ
ここまで変更なし

8 エステバン・オコン アルピーヌ 1つ上へ
9 シャルル・ルクレール フェラーリ 2つ上へ
10 ニコラス・ラティフィ ウィリアムズ  2つ上へ
11 カルロス・サインツ フェラーリ 2つ上へ
12 バルテリ・ボッタス メルセデス 4つ下へ
13 フェルナンド・アロンソ アルピーヌ 1つ上へ
14 ランド・ノリス マクラーレン 4つ下へ
15 アントニオ・ジョビナッツィ アルファロメオ 1つ上へ
16 角田裕毅 アルファタウリ・ホンダ 1つ上へ
17 ミック・シューマッハ ハース 1つ上へ
18 キミ・ライコネン アルファロメオ 1つ上へ
19 ニキータ・マゼピン ハース 1つ上へ
20 ランス・ストロール アストンマーティン 5つ下へ

マックス・フェルスタッペンが、ルイス・ハミルトンと接触しないままレース
を終えて優勝することを期待しています。


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