スノーフォールのディープインパクト [競馬]
牝馬がヨーロッパの競馬界で、父の名前の通りの衝撃的な勝ち方を続けていて
大きな話題になっています。
日本で競馬というと「競馬新聞と馬券を握りしめた小汚いおっさんが、安酒の
臭いをまき散らしながら競馬場で喚き散らす」というイメージを持っている人
がまだまだ存在するわけですが、ヨーロッパでは基本的に競馬は紳士・淑女の
社交の場になっていて、かなり気高い雰囲気がある世界になっています。
そうは言っても、日本でも中央競馬=JRAでは、競馬場の入場はコロナ禍の前
から既に抽選になっていたりしますし、競走馬の価格も血統によっては億単位
ですから、JRAの競馬場は場末感はあまりなく、馬券の購入が目的の人は昔の
表現だと場外馬券売り場(今の表現だとWINS)の方に行くというように割と
棲み分けは出来ている感じはします。
※地方競馬は今でも柵につかまって叫んでいる人がいます。
それはともかくとして、日本で生まれた(北海道のノーザンファーム生産馬)
スノーフォールはデビューした昨年は凡庸というよりは、どちらかと言ったら
期待外れに近い走りっぷりでしたが、今年のオークス(英国)に出走して過去
の記録にない16馬身差の圧勝をして注目されるようになり、続いて7月に出走
したアイルランドオークスでも8馬身半の差をつけて優勝したことで、今年の
凱旋門賞の優勝候補として高い評価を受けるようになりました。
紫色の勝負服がスノーフォールです。
そして今月、英国のヨークシャーオークス(このレースは古馬=4歳以上の馬
も出走するレースです)に出走して、4馬身差をつけて勝ち、同世代だけでは
なく歴戦の年上の馬たちにも勝ったことにより、さらに評価が上がり現時点で
凱旋門賞のオッズは3.25倍の一番人気になっています。
現地の新聞ではスノーフォールという馬名から、真夏に雪が降ったと報じられ
日本生産馬による凱旋門賞制覇の期待は高まっています。
今はサイバーエージェントのゲーム「馬娘」(私はやってないけど)のヒット
で競馬を始めた若い人(女性も多いみたいですが)が増えてきていることから
日本で生産された社台グループの血統であるサンデーサイレンス系の競走馬が
凱旋門賞を勝つようなことになれば、大きな話題になるんじゃないかな。
凱旋門賞は日本からは現時点で牝馬最強馬のクロノジェネシスが参戦します。
スノーフォールと同じくノーザンファーム生産ですが、今年で5歳ですからね
2歳年上ということになり、会ったことはないと思います。
そもそも馬同士で「あっ、先輩」「あら、久し振りね、スノーフォール」とか
そんな会話を交わすかどうかもわかりませんので、あまり関係ないですね。
日本調教馬としてクロノジェネシスに勝って欲しい反面、ディープインパクト
の娘であるスノーフォールにも勝って欲しいという気持ち的に難しい凱旋門賞
決戦は10月3日 パリのロンシャン競馬場・芝2400mで行われます。
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