21年・世界の空港ランキング

新型コロナウイルスの感染拡大で、世界各地の空港では旅客の需要減が続いて
ほぼ全ての空港が赤字になっているわけですが、それでも「日はまた昇る」と
いうことで、新しい設備に投資をしたり、滑走路やターミナルの改修を続けて
旅客が帰ってくることを各地の空港スタッフは待っているわけですよね。



旅客の需要減の中でも利用者は存在しますから、それらの利用者に対して空港
の機能や快適さ、飲食店のレベルなどについてアンケートを取り、集計をして
英国の航空調査会社のスカイトラックス社が、2021年の世界空港ランキング
を発表しました。

ここ10年、トップの座を守り続けていたシンガポールのチャンギ空港を抜いて
カタールの首都ドーハのハマド空港が1位になりました。



ハマド空港は、カタールのナショナルフラッグキャリアであるカタール航空の
拠点空港としてカタール政府とカタール航空がコロナ禍の中であっても活発に
多額の投資を行い、他の空港とは大きく違うサービスレベルを達成しました。



カタール航空で海外から到着して、ハマド空港で乗り継ぎをして、世界各地に
旅立つ旅客に対して空港側では無料の市内観光、乗り継ぎに必要であれば宿泊
と乗り継ぎ便出発までの所要時間に応じて食事が提供されます。

また、乗客が降機する際にはカタール航空の従業員が出迎えをして、空港内を
案内しながら乗継便のスポットまでエスコートするVIPサービスがあります。

そんなに海外に行っているわけではないので、乗り継ぎ時の航空会社の対応で
感動するような事例に出会ったことはありませんが、少なくともキャセイ航空
の乗継便（毎回、行きは出発が遅れて、香港での乗継便に間に合わなくて次の
便に振り替えられるということが続いていますが、延着便のお詫びとして配布
されるのは香港ドルで10ドルのミールクーポンだけで、そもそも香港の空港で
10ドルで食べられるものは小さな菓子パンだけですから、本当に謝罪する気は
ないだろうなと思っています。）は酷い対応が多いです。

それでもキャセイパシフィック航空は航空会社のランキングでは、いつも上位
にいますからね、人によって対応が違うのか、偶然にも悪い対応の時ばかりと
いうことなのかも知れませんね。

という話を延々と続けても仕方ないので、二位以下を書いておきます。
（　　）の中は前年の順位です。
2位：東京国際空港／羽田空港（2位）
3位：シンガポール・チャンギ国際空港（1位）
4位：ソウル・仁川国際空港（4位）
5位：成田国際空港（7位）
6位：ミュンヘン空港（5位）
7位：チューリッヒ空港（11位）
8位：ロンドン・ヒースロー空港（12位）
9位：関西国際空港（10位）
10位：香港国際空港（6位）

部門別では、アジアの空港カテゴリーでは羽田空港が1位、2位がシンガポール
のチャンギ空港、3位が韓国の仁川空港になっています。

清潔な空港部門でも羽田空港が1位、2位がチャンギ空港で、3位が仁川空港と
同じ順位で、世界の空港は特定のエリアにしかないみたいな感じです。



高齢者、障害者、怪我をしている人など、ハンディキャップを持っている人に
配慮された空港の1位も羽田空港、2位は関西空港、3位に成田空港と日本国内
の空港が上位を占めていて、政治家や官僚はアホばかりですが、弱者に対する
配慮が出来る人間性は海外から評価されているみたいですね。



ちなみにリージョナル空港部門では中部国際空港は7年連続世界一です。
名古屋名物？の台湾ラーメンで有名な「味仙」は、コロナ禍による乗客激減の
影響で撤退してしまいましたが、空港運用の評価は保たれています。

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