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史実と違う小倉城 [トラベル]

まずはホテルの朝食の写真から。
お客さんが少ないので宿泊費は格安なんですが、エリアで最高レベルのホテル
ということで朝食も豪華なお膳でした。

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海鮮丼、炊き合わせ、紅鮭の麹焼き、ふぐの味噌汁、フルーツのジュレという
和定食が出て、その後、まだお腹に余裕があればパン、ベーコン、ソーセージ
スクランブルエッグ、サラダ、コーンスープをバイキング形式で追加できると
いう形式になっていて、ドリンク類も種類が豊富でした。


海鮮丼にはハモも入り、味噌汁には焼きフグが二切れ、鮭は大体のホテルでは
サーモントラウトか養殖の銀鮭が使われているのが普通ですが、養殖の鮭鱒は
どうしても泥臭さがあるので、紅鮭が出てきたことで格の違いを感じました。

翌日、当初の予定では野生のタヌキが餌付けされているという巌流島に渡船で
渡ることを考えていましたが、観光客が少なくて採算が取れないからか運休に
なっていたので、巌流島行は断念。

宮本武蔵と佐々木小次郎が決闘をした場所として有名なところで、その他にも
アントニオ猪木とマサ斎藤が無観客で無制限一本勝負が行われています。
現在は無人島でタヌキだけが暮らしているタヌキ島になっています。

宮本武蔵と佐々木小次郎が巌流島で決闘をすることになり、時間を守って到着
した小次郎に対して、あえて遅刻をして小次郎の集中力を断たせるようにして
「小次郎破れたり」と口上を述べて、二刀流の武蔵が小次郎を倒したという話
になっていますが、実際には武蔵は四人の弟子を連れて行き、武士の約束事を
律儀に守った小次郎は、武蔵と弟子によって撲殺されたという説があります。

宮本武蔵って剣豪でも何でもない、単なる卑怯者じゃないかという話になって
小説やドラマが成立しないので、ストイックで自分に厳しい、宮本武蔵という
キャラクターが作られていますが、実は相当の曲者だと思います。

さらに宮本武蔵は19歳だったのに対して、佐々木小次郎は18歳から70歳まで
年齢に幅があり、同年代の若者を相手に四人の弟子を連れて行っても卑怯者の
そしりは免れませんが、70歳の老人を相手に弟子と一緒に袋叩きにしたならば
かなりのヘタレだったということになり、イメージ丸潰れです。

という話はともかくとして、巌流島に行けないのなら代替地を探さなければと
いうことで、対岸の下関も考えましたが、山口県の人には申し訳ない話ですが
安倍晋三が大嫌いなので、あの間抜け親父の地元に行く気にはなれず北九州市
の中ではどこか行くところがないだろうか、と考えた行き先が小倉城でした。

門司港から小倉までは電車で約10分、駅から小倉城までは歩いて15分程です
から小旅行というほどもない移動でした。

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小倉城は江戸時代に天守が焼け落ち、幕末の小倉藩と長州藩の戦の際に小倉藩
自らが放火して小倉城は消失しましたが、戦後、鉄筋コンクリート製の天守が
再建されて現在に至るということになっています。

元々は、最上階以外には波風(屋根の端の「へ」の部分)がない建物でしたが
天守を再建するために資金を提供した地元の商工会が、波風の無い城では天守
が貧弱になり、観光客が喜ばないから波風を付けるようにして欲しい、という
強い要望が設計士に向けられたため、元々の城とは違う外観の波風のある天守
が作られたのが小倉城ということになります。

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大雑把に修正すると、こんな感じで白い板張りのお城だったみたいです。
一般的な城のイメージからすると貧相な感じに見えますが、波風がないという
特徴が再現されなかったので、建築物としては減損していると思います。

いかにもお城らしくないお城には観光客が来ない、という商工会の見方は逆に
いうとお城風の建物を立てれば観光客は喜ぶものだと考えていたわけで、当時
の観光客は随分と低く見られているような気がします。

坂道を上がってお城の入り口に近付くと、小倉城とは直接的には全く関係ない
宮本武蔵と佐々木小次郎が相向かい合う銅像が置かれていました。

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決闘当時70歳ぐらいだったと伝えられている佐々木小次郎は、長い髪を後ろで
結んで、かなり精悍な顔つきで、なにかの時代物アニメのイメージだろうなと
いう感じなのに対し、宮本武蔵はひょろっとした感じで剣豪のイメージは無し
弟子を四人も連れて決闘に行ったヘタレっぷりを表現しているようです。
※あくまでも個人的な意見です。

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佐々木小次郎

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宮本武蔵

鉄筋コンクリート造りの天守閣内は資料館になっていますが、小倉城の城主に
ほとんど興味はないので、外観を見て見学終了です。

飛鳥時代の蘇我入鹿とか、天武天皇、天智天皇の時代ほど思い入れが無いので
戦国時代から江戸時代、江戸時代中期の人物はあまり知らないです。

坂道を降りて、駅へと向かう途中には「しろテラス」というお土産と観光案内
飲食コーナーがあり、その外側には小倉城のキャラクター「とらっちゃ」の姿
がありましたが、着ぐるみは歩いていませんでした。
暑い時期に着ぐるみで歩いたりしたら命に係わりそうなので止めた方が良いと
思います。(着ぐるみがあるかどうかは知りません)

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小倉城から小倉駅まで歩いて、電車の時刻案内板を指さして女性の駅員さんに
博多まで一番早く行くのはどれでしょうか?と聞きましたら、新幹線ですとの
お答えで、一瞬詰まりましたが、あの中では?と、もう一度指差して聞いたら
特急を待つよりも快速で行った方が早いとのことだったので、16分ほど待って
快速に乗り、博多まで移動して、博多駅内にある「博多めん街道」で、最後の
ラーメンを食べて帰ろうということにしました。

一幸舎、ShinShin、だるまが美味しいのは既に実食済みなので知っていますが
たまには違ったラーメンも、ということで博多辛麺「狛虎」に入りました。

スープが四種類あって、「スタンダートの黒」「トマトの赤」「豆乳の白」と
「炙りモツがゴロゴロ味噌ベースの博多辛麺」で、黒、赤、白、モツ味噌の順
に基本料金が高くなっていきます。

初めての利用ということで、スタンダードの黒スープを選択、次に辛さの選択
になるわけですが、0辛から30辛まで段階があるので一番下のランク「0」を
頼もうとしたら「0」は全く辛くないですと言われたので「2」を選択。

大人の最低は「2」という感じで「5」までならそんなに辛くないそうです。
カレーだとココ壱番屋で「4」ぐらいなんですが、初めてのところでいきなり
とんでもない辛さを頼んで食べられないのは失礼ですしね、ちょっと悩ましい
選択だったりします。実際に食べた感じで「2」はたいしたことないので次の
機会があれば「5」以上でも大丈夫ですね。

辛さを選んだ後には麺を選んで確定ですが、韓国麺の太麺、細麺、ちぢれ麺と
生麺の中から選ぶことになり、これまた少々の思案タイム。
判断力、決断力に少々難ありの人だと泣いちゃうかも知れません。
韓国冷麺の食感を熱いラーメンだとどうなるか?という興味から韓国麺の細麺
を選んで注文完了、後は登場を待つだけです。

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ふわふわ玉子でニラが軽くとじられていて辛味はそんなに強くないです。
麺は冷麺と同じようなプリプリタイプで、固くて太い春雨的な食感で次の時は
オーソドックスなちぢれ麺にしようと思いました。
スープの中にニンニク片が大量に入っていてとても美味しいですが、人と会う
予定がある人は止めた方が良いかも知れません。(ニンニク抜きも出来ます)

福岡に行くと少なくても二回はラーメン、多い時だと五回以上の場合もあって
やっぱり博多ラーメンは美味しいなと思います。

小倉城の話よりもラーメンの話が主みたいになってしまいましたが、門司港と
小倉城をサクッと見て回った小旅行のお話でした。


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青い森のヨッチン

本文には関係ないですが朝食のホテルのお椀の蓋が美しいとおもいました。こんなの欲しいです。
by 青い森のヨッチン (2021-07-15 08:36) 

suzuran

青い森のヨッチンさん:
コメントありがとうございます。

感染症が広がっている時期だから泊まれますが、そのようなことが
なければ、なかなか利用できないレベルのホテルなので、朝食の食器も
良いものが使われていました。

食器が違うだけで、料理の味も違って感じるのですから味覚なんて
結構いい加減なものなのかも知れません。

by suzuran (2021-07-15 23:54) 

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