門司港名物・焼きカレー [トラベル]
にこじつけたような名物料理というものがあるのですが、門司港は焼きカレー
が名物料理ということになっています。
明治から貿易港として海外との交易をおこなっていた門司港には数多くの洋食
のお店が開業して、東洋と西洋のテイストを織り交ぜたハイカラなメニューが
作り出されましたということで、昭和30年代に、ある喫茶店で余ったカレーを
ご飯に載せてグラタンのようにオーブンで焼いて供したところ、好評を博して
お客さんが喜んだということで、門司港発祥の名物料理として数十軒の店舗が
独自の焼きカレーを競い合っています。ということらしいです。
せっかく門司港まで来たんだから、お店の自信作の焼きカレーを食べてみると
いうのも、小旅行のお楽しみということで、ホテルに用意してあったチラシを
貰って、門司港レトロ焼きカレーMAPでお店を検討しました。
行ったのが火曜日だったんですが、なんと火曜定休のお店が多くてスタートで
すでに躓いた感はありましたが、火曜日は門司港では基本的に定休日が多いと
いうことなんでしょうかね?そう考えると、駅でも人通りが少なかった理由が
わかったような気がしました。
基本的にはご飯の上にカレーをかけて、卵とチーズを振りかけて焼き上げると
いうのがベースみたいで、お店によってはハンバーグやシーフードなどの店舗
オリジナルのトッピングをしている感じです。
それでも、そんなに大きな違いはない感じだったのでお店選びに困りましたが
グルメサイトの点数を見て、港を囲む海峡プラザ周辺に固まったお店ではなく
ちょっと歩いたところにある「こがねむし」というお店に行きました。
お客がほとんど歩いていないので、定休日ではないお店も早々に早じまいする
お店もチラホラあって、ボーっとしていたらコンビニご飯になりそうな雰囲気
もあったので、お店の集まっているところは外したということもあります。
レトロな喫茶店の佇まいでしたが、店内には二酸化炭素濃度の測定器もあって
ハイテクを活用したコロナ対策も万全という感じでした。
焼きカレーもありますが、10種類以上の野菜と牛肉を三日間に込んだカレーと
いう説明を読んで、ご飯に載せたカレーライスを食べたくなり、唐揚げカレー
という、ちょっと王道からは外れているものの、唐揚げ好きとしては外せない
メニューを見つけてお願いしました。
カレーの写真はありません。
暑くてビールを一杯飲んだ後でカレーが来て、そのままパクパクモグモグと
いうことになり、写真を撮る暇はありませんでした(笑)
ココ壱番屋のカレーから塩分を減らした感じで優しい味わいですが、リンゴと
蜂蜜的な甘さはなく飛び切りの辛さもなくて、美味しいカレーライスでした。
ご飯もカレーも大盛並みの量でしたが、お値段なんと600円。
「ジャパネットたかた」じゃないですが、安すぎる。
普通のカレーだと450円で、カツカレーでも650円で、コストパフォーマンス
が高いとか、低いとか、そんな次元の話ではありません。
接客がまた、とんでもなく丁寧で、わざわざ席の前で一礼するママさん。
あの丁寧な接客で、あのお値段だったら、そりゃ人気店にもなりますよ。
お店の開店時間は夜だと17時から20時までですが、仕込んだカレーが売り切れ
になったり、ママさんが疲れたら早く店じまいになりますので、今後、行って
みようかなと思う人は17時の開店に合わせて行くのが良いですよ。
カレーを食べてホテルまで歩いて帰りましたが、相変わらず人は少なくて地方
の観光地は本当にギリギリの状態を超えていると感じます。
ホテルから見た海峡プラザ周辺
関門橋
対岸の下関の観覧車が近く見えます。
ワクチンの接種が進んできたら早急にワクチンパスポートを制度化して海外と
連携をして、2019年以前の日常を取り戻さないと交通機関や観光業、飲食業
は日本の職業から消えてしまうことになってしまいそうです。
門司港名物焼きカレーと書いておきながら、焼きカレーを食べていないという
間の抜けた話ですが【こがねむし】自信を持ってお勧めします。
コメント 0