小林亜星さんが88歳で死去

作曲家の小林亜星さんが亡くなっていたことがわかりました。
5月30日の朝、自宅で転倒した状態で見つかり緊急搬送されましたが、意識が
戻ることなく天国へと旅立ったとのことで、死因は心不全とされています。



88歳という年齢ですから、いわゆる天寿を全うされたとも言えそうですが先月
亡くなられた作詞家の伊藤アキラさん（日立製作所のＣＭソング「日立の樹」
を作詞したのが伊藤アキラさんで、作曲されたのが小林亜星さん）の訃報の際
にはコメントも出されていますから、まだまだお元気だったことと思いますが
若い世代の人でも急逝というニュースがありますから、他人事ではないです。

それはともかく、CMソングの小林亜星と言われたぐらいの人ですから、過去
に作曲した作品はCM曲だけでなく、アニメーションやドラマのテーマソング
や、日本レコード大賞を受賞した歌謡曲【北の宿から　歌唱：都はるみ】まで
数千曲を超えるということで、子供の頃に見ていたテレビ番組の合間に流れて
いたCMの曲やアニメの曲の大半は小林亜星さんの作品だと思います。





CMソングというと簡単に考えている人が多いかと思いますが、15秒から30秒
長くても60秒の短い時間の中で、企業や商品のイメージを好感を持たれる形で
まとめ上げなければならないわけですから、見方によっては1曲に1時間かかる
組曲のような曲よりも難しい曲作りになるわけで、それも決められた納期内に
CMキャラクターやCMの設定も織り込みながら作るわけですからね、かなりの
ストレスと緊張の中での作業だったことと推察します。

作曲家としての仕事だけでなく、俳優として「寺内貫太郎一家」の主役を演じ
ドラマに真剣に取り組んだ結果として、西城秀樹さんとの絡みで、西城さんが
骨折する事故もあったりしましたが、人気のあるドラマでした。



伴淳三郎さん　1981年10月　食道静脈瘤破裂で死去　73歳
由利徹さん　1999年5月　肝臓がんで死去　78歳
加藤治子さん　2015年11月　心不全で死去　92歳
左とん平さん　2018年2月　心不全で死去　80歳
西城秀樹さん　2018年5月　心不全で死去　63歳
悠木千帆さん（樹木希林さん）　2018年9月　骨折の衰弱で死去　75歳
あの番組に主要キャストとして出ていた人で、現在も生き残っているのは女優
の浅田美代子さんと風吹ジュンさんだけということに時代の流れを感じますが
リアルタイムで見ていた自分自身も相当の年齢だということですね。



楽しいドラマを見せていただいてありがとうございました。
小林亜星さんのご冥福をお祈りします。

タグ：西城秀樹 悠木千帆 浅田美代子 寺内貫太郎一家 小林亜星

コメント 4

youtubeなどで追悼動画をみていると8000曲という膨大な作品を残された大作曲家だったのだなぁと改めて実感させられますねぇ
実は往年の名CM曲　サントリーオールドの「夜がくる」を故人が作詞作曲されていたのだとこれらの動画で知りました。
子供のころに聞いた懐かしい曲でアレンジを変えて何年も使用されています。てっきり海外の曲だとばかり思っていましたが故人が歌っている動画もあって歌もうまいなぁと感心させられました。
by 青い森のヨッチン (2021-06-16 19:47) 

小林亜星さんといえば、作曲家ですが、寺内貫太郎一家の頑固おやじのイメージもあります。その出演者もかなりの方が亡くなってしまったのですね。去年から今年にかけて、著名な作詞家・作曲家の方々が亡くなりましたね。ご冥福をお祈りいたします。

by newton (2021-06-17 16:31) 

青い森のヨッチンさん：
コメントありがとうございます。

いろいろな作品リストを見ると、子供の頃にテレビを見て聴いていた
CM曲やアニメのテーマ曲などの多くが小林亜星さんの作品だとわかり
故・山本直純さんも凄い人だと思っていましたが、作品数では完全に
小林亜星さんの方が多いと思います。(知っている曲に関しては)

怪傑ライオン丸とか、河童の三平とか、懐かしいなとYouTubeで過去
の思い出に浸っていて、コメントの返信が遅れました。
申し訳ありません。

by suzuran (2021-06-18 01:19) 

newtonさん：
コメントありがとうございます。

寺内貫太郎一家の熱演も記憶にありますが、サイデリアのCMの印象も
かなり強烈に残っています。

寺内貫太郎一家の「汚っねえな婆ちゃん」の台詞は当時、小学校でも
いろいろな場面でアレンジされて使われていました。

ここ数年で、筒美京平さんや平尾昌晃さんが亡くなり、作詞家では
伊東アキラさんや山川啓介さんも亡くなり、なかにし礼さんも亡くなり
昭和の歌謡曲やドラマのテーマ曲を作っていた人は数えるほどになって
しまいました。その時代に生きていた人間としては寂しいです。

by suzuran (2021-06-18 01:29)