愚か者の巣窟・スポーツ団体の幹部たち

女子テニスプレーヤーの大坂なおみ選手が、2018年以来うつ病の闘病を告白し
全仏オープンの女子シングルスの一回戦に勝っていましたが、しばらくテニス
と離れたいということで、二回戦以降を棄権することを発表しました。



元々は、心の健康を守るという理由で記者会見を拒否することを表明したこと
に対して、フランステニス協会のジル・モレットン会長が、記者会見の拒否は
「とんでもない間違い」だとして散々批判して罰金1万5千ドルと失格を示唆し
今後は四大大会への出場も出来なくなると脅していましたが、大坂なおみ選手
の大会棄権とうつ病の闘病が発表された途端に「彼女の健勝と早期回復を祈り
来年の大会で会えるのを楽しみにしている」ときれいごとを述べました。

元々、記者会見の無意味な質問、同じ内容を何度も繰り返す質問が心の負担に
なるので、メンタルヘルスを理由に記者会見を拒否すると言った時点で、心を
病んでいるのでは？という気遣いが出来なかったわけで、その後でもしつこく
罰金だ、失格だと非難し続けていたわけで、スポーツ競技の会長とかの幹部は
日本に限らず根性論のアホばかりだなとつくづく思いました。



日本相撲協会では協会幹部の時代遅れの認識によって、土俵で頭を強打して首
の異常を訴えた力士の救命処置の不手際によって若者が一人亡くなり、コロナ
対応のルールを逸脱したとして処分対象となっていた朝乃山は事実関係の調査
が進展しないため処分が先送りのまま、また後日なんて話になっていてルール
があっても機能していないザルのような組織であることを露呈しています。

そして日本人は忍耐強いと妄言を吐くIOCのバッハ会長、とにかく金のために
オリンピックをやりたいという本音を隠そうともしないコーツ副会長、そして
アルマゲドン（人類の滅亡）が起きない限り、オリンピックを開催すると明言
した、79歳のボケ爺IOC委員のディック・パウンドなど、IOCに関係する人間
そして、橋本聖子や武藤敏郎など、JOCに関係する腐れ人間たちのアスリート
に対する思いの無さに辟易していたところで、今回のテニスの問題です。



スポーツはあまりにも肥大化して利権の温床になり、純粋に競技の質を高める
とか、アスリート一人一人の夢に寄り添うというのは熱烈なファンだけであり
運営者にとっての選手は商売道具の一つでしかなく、大坂なおみ選手のように
自分自身の思いを率直に発言する選手は自分たちの稼ぎを邪魔する存在でしか
ないという本音が記者会見をしないなら罰金とか、失格にするとかのパワハラ
もどきの発言に繋がっているのでしょう。

そもそもテニスプレーヤーが結果を出すのはテニスコートの中であって、記者
会見になんらかのパフォーマンスを期待する人なんていないでしょう。

日本の新聞記者も大概、横柄で要点をきちんと質問できないバカが多いように
見受けられますが、スポーツの大会で質問する記者も、試合中のミスについて
しつこく聞いたりして「察する」ことの出来ない知性の無い記者が目立つので
記者会見自体が必要ないと思いますが、スポンサーのロゴを並べたボードの前
に選手を立たせないとスポンサーに怒られたりするみたいですね。

オリンピックとか各競技の世界大会を主催する団体も実は、元選手とか関係者
の成れの果てだったりするのが興覚めなので、根性論とかアスリートの優遇を
勘違いしている元スポーツ選手を競技団体の幹部にするのは止めるべきです。

スポーツに純粋に打ち込む、爽やかな選手なんて、そんな青春ドラマのような
捏造はしなくて良いので、お金に貪欲な選手がいても良いし、異性にモテたい
のがモチベーションを高める最大の秘訣なんて感じの選手がいるのは全く問題
ないと思いますが、選手を追い込んで心を病ませるのが仕事だ、と思うような
ロクデナシの人でなしは不要です。少なくとも感性の鈍い65歳以上の役職者は
役職定年で65歳で見切るべきです。スポーツ界は取り残されるばかりです。

タグ：大坂なおみ ジル・モレットン バッハ コーツ ディック・パウンド

コメント 2

立場的にも事情を確かめない軽率さは当然ありますが、事情を知らずにひどいことを言ってしまう失敗は誰にでもあるんじゃないですか。
障碍者は、そういう誤解や無知に基づいた暴言を当たり前のように受けています。
失敗を批判するのは簡単ですが、大事なのは他山の石とすることです。
by いっぷく (2021-06-02 02:11) 

いっぷくさん：
コメントありがとうございます。

他山の石としないことですよね？
by suzuran (2021-06-07 01:27)