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進化した戦闘機・F-15EXイーグルⅡ [飛行機・鉄道・自動車]

アメリカのマクドネル・ダグラスが開発し、ボーイングからの吸収合併により
ボーイング社が製造しているF-15イーグルの最新型戦闘機F-15EXの量産型機
の初号機が3月10日にアメリカ空軍に引き渡され、1976年に初飛行した旧式の
戦闘機が進化して最新の複座戦闘機として任務に就きました。



日本の航空自衛隊でもF-15Jが三菱重工でライセンス生産され、165機が配備
されている他、複座型のF-15DJも48機配備されていて、日本の防空の最前線
での任務に就いていますが、アメリカの同盟国の中でもアメリカにとって重要
かつ高額な機体費用を負担できる同盟国の、イスラエル、韓国、シンガポール
サウジアラビア、カタールでも運用されている世界最強の戦闘機であるF-15の
新造機であることから新たにF-15EXイーグルⅡと名前が付けられて、大々的
な命名式典も行われました。


今回、アメリカ空軍に配備された最新型のF-15EXは機体自体の改修ではなく
コンピュータシステムの刷新を目的にして開発されているため、アドバンスト
・ミッション・システム、1秒間に870億回の命令処理能力を持つミッション
コンピュータ、AESAレーダー、デジタル電子戦システムなどの最新の仕様を
盛り込んだ上で、12カ所の空対空目標を同時に攻撃設定できるハードポイント
が導入されて外観に大きな違いはありませんが、攻撃能力、メンテナンス性は
大きく向上している機体になっていて、現在運用されている旧型のF-15C/Dの
最大144機が置き換えられることになっています。

アメリカ空軍では現時点で、世界最強のステルス機とされる、F-22ラプターや
F35ライトニングⅡも導入されていますが、現在までに撃墜された機体は二機
のみである実績などから主力戦闘機であることに変わりはありません。



ということで、日本の航空自衛隊で運用されているF-15Jについてもアメリカ
のプログラムを採用して近代化改修が計画されていましたが、2020年度予算
の390億円では全く不足するということから防衛省は契約を解除しました。

F-15EXは複座型でアメリカ空軍専用仕様なので航空自衛隊で導入されること
はありませんし、F-35の導入が進められていることから現行のF-15Jの延命は
しない方向になったということなのかと思います。

国産で戦闘機を開発して、F-2の後継機にするという試みはありますが現実的
な話として日本にはジェットエンジンを開発する技術力はありません。



川崎重工が開発・製造したC-2輸送機も国産とされていますが、搭載している
ジェットエンジンは、GEのCF6-80C2ですし、三菱航空機が開発(現在は事業
凍結=事実上の開発中止)しようとしていた三菱スペースジェットもエンジン
はプラット・アンド・ホイットニーなので日本では無理でしょう。

ということで、最強のF-15EXはアメリカ空軍の専用機になります。


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